修理事例

ICレコーダーから、音源を音声データとして抽出して欲しい

今回は某テレビ局のロケ現場の方からの依頼でした。
機種情報:Panasonic RR-QR220 (ボイスレコーダー)

ボイスレコーダー Panasonic RR-QR220

内容としては、ボイスレコーダーから音声を抽出してデータ化してほしいとのことでした。
このボイスレコーダーは、USB接続やSDカードなどにデータを保存する機能を備えておらず、パソコンへデータを移す手段がありません。

状況として、本件の素材を使用するニュース番組の放送が翌日の朝に迫っており編集作業が開始されている状況。
早急に現場にて素材の音声データを編集部に送る必要があったが、ロケ現地では音声データ化する設備を擁しておらず、また、ボイスレコーダーを東京の編集担当に運送してから4時間もの容量の音声素材をデータ化してから編集を始めていては放送に間に合わないとのことです。
急を要しており非常に切迫した状況のご様子で、ご依頼を承りました。

まず、この件をお受けすることについて一番に配慮しなければならないことはデータ損失のリスクを回避すること。
そのため、ボイスレコーダーを預かり後、まず機器のユーザーマニュアルを入手して熟読し使用を理解することから始めました。
時間的に切迫していましたが、ここに一時間を費やしました。

仕様を理解したらようやく実作業です。

用意するものは作業用パソコンと3.5mmステレオミニプラグケーブルとUSBメモリ一つ。

作業に用意するもの:ステレオミニプラグケーブルとUSBメモリ

データ化の方法としては、レコーダーのイヤホンジャックからパソコンのマイクをライン接続し、実際にレコーダーで再生した音声をパソコンの専用ソフトにて再録音して、waveデータとして抽出するというものです。

では、作業用PCとレコーダーをステレオミニプラグケーブルで繋ぎます。USBメモリも挿します。

ボイスレコーダとパソコンをステレオミニプラグケーブルで接続する様子

録音にはSoundEngineを使用。
SoundEngineは古くからライン録音に使われるソフトです。
ソフト内で編集や音質の調整も多少可能です。

音声ファイル編集ソフト「SoundEngine」を使用する様子

ここで、本件の作業における最も考慮した点は以下の3つです。

  1. 操作ミスによるデータ欠損を起こさない。
  2. 放送に耐えうる音質で納品する。
  3. 最速で作業を終えるための効率化を図る。

それぞれの対策。

  1. ボイスレコーダーの作業に不要なボタンを押さないように、不必要なボタンにマスキングテープを張って隠す。
  2. 音声取り込みソフトにてテスト録音を行い、音が小さすぎたり、割れやノイズが発生しないように調整。
  3. 万が一の、作業パソコントラブルによる再作業とならないよう、取り込んだデータは必ず作業用パソコンとUSBメモリの二カ所に保存。

これらを念頭において作業を実施。
某テレビ局担当者様と密に連絡をとり、順次セクターごとに分割しMP3にデータ化したファイルをお客様指定の方法で納品しつつ実に6時間をかけて全てのデータの抽出を終えました。

翌日の朝、当店にて抽出した音声データが無事ニュースに報道されました。
テレビ業界の力になれる喜びを多少感じつつ、本案件は完了いたしました。

テレビの報道番組で音声データが使われた様子

このようにパソコンの故障のトラブル以外にも、状況により各種データの取り扱いも行います。弊社ではパソコントラブルのあらゆる面においてご満足いただけるよう努めております。

パソコンのトラブルでお困りの方は、パソコンドック24 京都店へ、ぜひお越しください。