Mac OSが起動しないときの4つの確認ポイント
Macが突然立ち上がらなくなっても、故障ではなく、ちょっとした原因で使えなくなっているだけなのかもしれません。そんなとき、少々の確認と対処法を試してみると、また使えるようになることがあります。
Mac OSが起動しないときに確認しておきたいポイントは4つ。修理店に相談する前に、Macが故障でないか見てみましょう。
ポイント1:電源周りの確認
ポイント2:SMC (システム管理コントローラ) のリセット
ポイント3:PRAM (NVRAM)のリセット
ポイント4:セーフモード(セーフブート)を試す
専門用語が並んでおり、ちょっと見ただけではピンと来ないかもしれません。次の章から4つのポイントをそれぞれ詳しく解説していくので大丈夫です! ちゃんとチェックすれば、修理に出さずにすむ可能性があります。
ポイント1:電源周りの確認(コード抜け)
まず、電源は入りますか? 仮に電源が入っても、電気がうまく供給されずに起動ができない状態になっているのかもしれません。
特にデスクトップのMacだと、コンセントや本体に差しっ放しの電源コードが抜けかかっていただけということもあります。ノートパソコンだったとしても、一度電源コードの抜き差しをして、Macに電源を安定して供給できているか確かめてみてください。
電源が入ったのに、やはりMac OSが起動できない場合でも、ポイント2以降を試せば直る可能性があります。
ただ、電源コードをきちんと接続しているのに全く電源が入らない場合は、Macの故障の可能性が高いです。
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ポイント2:SMC(システム管理コントローラ)のリセット
電源が入ったのに、どうしてもMac OSがうまく起動しない場合、Macの電気系の制御システムにトラブルがあるのかもしれません。
そんな場合、Macの電気系制御システムであるSMC(システム管理コントローラ)のリセットを行い、障害を取り除けるか試してみましょう。
SMCのリセット方法はMacの機種によって変わります。(詳しくはApple公式サポートページを参照)
Mac ノート:キーボードの左側の「shift + control + option」キーと電源ボタンを10秒以上押下
Mac デスクトップ:電源コードを外してしばらく待ち、再びコードを接続して5秒後に電源投入
SMCのリセットを何回も繰り返すとMacに負担がかかってしまうため危険です。一度試してみてうまくいかないようなら、修理店に早めに相談することをおすすめします。
ポイント3:PRAM(NVRAM)のリセット
電源関係をチェックしてみてもMac OSが起動しない場合、次に確認したいのは「PRAM(NVRAM)」です。
PRAMやNVRAMはMacのパーツを構成する部品の一つで、ユーザーによる様々な設定情報が入っています。そのうち、Mac OSを扱うディスクやメモリの設定情報に異常が生じ、それが原因でOSが起動できないのであれば、PRAM(NVRAM)に入っている設定データをリセットすると正常に戻る可能性があります。
もしPRAM(NVRAM)のリセットをしても起動できないなら、Mac本体が機械的に故障している可能性があります。
PRAM(NVRAM)のリセット方法は、電源を入れてすぐに「option + command + P + R」の4つのキーを同時に20秒押下すればできます。その間、Macは再起動するような挙動を見せます。
なお、機種によってはキーを押し続ける秒数が短くすみます。起動音が鳴る機種は2回目の起動音がしたら手を離します。2018年以降の各種のMacBook、またiMac Pro等はAppleロゴが2度表示されたら押下をやめます。(詳しくはApple公式サポートページ[Mac で NVRAM または PRAM をリセットする]を参照)
これで無事Mac OSが起動したら故障ではありません。必要に応じてPRAM(NVRAM)の設定をし直しましょう。
もしこれでもOSが起動しないなら、最後のポイント4の手順を試してみましょう。
注意したいのは、PRAM(NVRAM)のリセットは繰り返しても意味がなく、かえってMacに無用な負荷をかけるだけだということです。万一故障だった場合、危険な行為となりえます。こういった手順も含め、状況が手に余るようなら、早めに修理店に相談するようにしましょう。
ポイント4:セーフモード(セーフブート)を試す
Mac OSがうまく起動できない原因を見極める方法の一つに、セーフモード(セーフブート)があげられます。セーフモードは通常の起動と違い、様々なソフトウェア機能を制限して起動します。そのため、何らかのソフト的なトラブルがあっても回避して起動させられます。
起動できないのがソフト的な要因で、自分で対処できないか探るためにセーフモードを試しましょう。ただし、セーフモード下で動作制限できるソフトは多く、Macに様々なソフト類を入れていた場合、原因の特定・排除に骨が折れることもあります。
セーフモード(セーフブート)の起動方法は、電源を入れて起動音がしたら「shift」キーを押し続けるだけです。電源を入れた直後(起動前から)ではないので、起動音がしない機種の場合、タイミングが少々難しいかもしれません。起動の瞬間と同時に「shift」キーを押すようにしてください。
ログインウインドウが表示されたら、「shift」キーから手を離します。
セーフモードにするだけで、ある程度のメンテンナンス(起動ディスクのディレクトリの修復、各種システムのキャッシュ削除)を実施してくれます。場合によっては、これで正常に起動ができるようになるでしょう。反対に、セーフモードにしても起動がうまくいかない場合は、Mac修理のプロに相談することをおすすめします。
やや複雑なのは、セーフモードで起動できても、通常起動できない場合です。これはMacに入れたソフト類が原因と思われるため、一つ一つチェックが必要になります。Appleではこれらのソフト類を「ログイン項目」と称していますが、どのログイン項目が原因かはMacの「システム環境設定」から精査する必要があります。(詳しい手順はApple公式サポートページ[セーフモードを使って Mac の問題を切り分ける]を参照)
起動しても注意が必要
これらの対処法を試してみて、無事に起動できるようになったとしても、再発する可能性はあります。
気になるようであれば、近くの修理店で見てもらうことをおすすめします。
起動しない場合
この記事の対処法を試してもMac OSの起動ができないなら、Mac本体の故障の可能性が高いです。パソコンドック24にお越しください。営業時間内なら予約不要で持ち込み相談ができるから安心です。
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