パソコンの動作が遅くてイライラ。
買ったばかりのパソコン(PC)は、サクサク動いてとても快適ですよね。
ただ、使っていくうちに少しずつ遅くなって、イライラさせられることが多々あります。
起動に時間がかかったり、マウスカーソルが止まる、操作を受け付けない、勝手に電源が落ちる。
など症状は様々。



パソコンの動作が遅いのには様々な理由があります。
ここでは、パソコンの動作が遅い【本当の原因と対策】をご紹介します。
1.世の中の対策は間違っている!?
2.修理のプロの対策チェックポイント
3.パソコン重い・遅いの本当の原因
3-1.最も注意すべき原因
3-2.ソフトウェアなどの不調
3-3.ハードウェア・パーツなどの不調
4.まとめ
大掛かりな修理を行ったり、買い替えをせずともパソコンの動作を解決できることもたくさんあります。
この記事を見て、わからない・時間がない・面倒くさい。という方は、お気軽に「ホームページを見た」と全国のパソコンドック24へご相談ください。
「ITのかかりつけ医」が全力であなたのパソコンを快適にするお手伝いをいたします。

世の中の「パソコン動作改善」対策は間違っている!?
「パソコン 重い」「パソコン 遅い」と検索すると、以下のような対処をおすすめする記事をよく目にします。
私たちパソコン修理の専門家から言わせていただくと、巷でよく見る以下の処置は、あくまでも対処であり、劇的な動作改善は望めません。よくあるパソコン動作改善方法
Windowsの設定調整系- Windows標準サービスのうち、不要なものを無効化
- スタートメニューの透明効果の無効化
- Windows Defenderの無効化
- アニメーションエフェクトの無効化
- フォルダーオプションの無効化
- 仮想メモリの設定を変更する
- インデックス機能を最適化する
- ソフトの優先順位を変更する
- 動作が軽いソフトに変えてみる
- 省電力設定を見直す
- 自動メンテナンスの時間を最適化する
- 「起動ドライブ」の空き容量を確保(空きがそれなりにある場合)
- 容量の大きいフォルダを起動ディスク以外へ移動する
- 使っていないアプリを削除する
- ディスククリーンアップをする
- デフラグを行う
よく考えてみてください。
購入当初は、Windowsの設定を何も触らなくてもサクサク動いて何の不便もなかったはずです。
パソコンの動作が遅くなる本当の原因は、もっと違うところにあるのです。
また、注意いただきたいのが、データ調整系に挙げた「ディスククリーンアップ」「デフラグ」です。 パソコンの高速化記事ではおなじみの項目ですが、思わぬ落とし穴があります。
ディスククリーンアップをむやみに実行してしまうと インターネットブラウザのお気に入りや、HPのログイン情報などブラウザに覚えさせているものを意図せず消してしまうかもしれません。
またデフラグも注意が必要です。内蔵HDDが劣化しているところに、デフラグを行うと「トドメをさしてしまう」事態もあります。 データ保全を最優先に考える私たちとしては、データ調整系に列挙した対処はおすすめしていません。
■修理のプロの対策チェックポイント
私たちパソコンドック24の技術者が、お客様のパソコンを診断する際は タスクマネージャーの「パフォーマンス」をチェックします。 ここを見れば、大まかなパソコンの不調原因の仮説がたてられ、適切に対策を打つことができます。
CPU使用率何も触っていないのに、CPU使用率が高い状態で推移している

人間が脳を使いすぎると疲れてくるように、CPUも使いすぎるとパソコンのパフォーマンスが落ちます。 タスクマネージャーに注目してみましょう。
「CPU使用率」はCPUにかかっている負荷を表し、「CPU使用率の履歴」はそれの変遷を記録したものです。 動作が「重い・遅い」原因を探るヒントになります。
特に何の操作もしていないのに、CPU使用率が高かったり、高い状態が続いているという場合、 何かユーザーの意図しないプログラムが動いている可能性が高くなります。
この中に不必要なアプリが動いていないか、不審なものがないかを確認しながら原因を特定します。
プロセスで原因を特定CPUの負荷が高い状態であれば、次にタスクマネージャーの「プロセス」タブをクリックして CPUをよく使っているプログラムを特定します。
メモリ何も触っていないのに、メモリ使用率が高い。

パソコンを立ち上げた状態で、何も操作をしていないのに 画像のように「空きメモリがほとんどない」という状態だと、物理メモリの容量が足りていなことになりますので メモリの増設が必要です。
メモリはOSを立ち上げているだけでも一定量が必要です。最近は2GBでは全然足りず、4GBでも心もとないと言われています。 メモリにどれくらいの余裕があるかを確かめメモリを多く使用する原因を特定、あるいは必要に応じ増設します。
■パソコンが遅い本当の原因
当店にお持ちいただくパソコンの症状を見ますと、 単一的な原因のものから複合的な原因によるものまで様々ですが、主に以下のような症状に集約されます。
▼最も注意すべき原因▼
約4割のPCが、HDDの不調
・内蔵HDDに異常か、劣化が見受けられる
▼ソフトウェアなどの不調▼
約9割のPCが、OS・アプリの不調
・既知の不具合を修正するOSやドライバ、アプリケーションのアップデートが出来ていない、若しくは出来ない不具合が発生している
・実際は使用していないアプリケーションが複数個常駐動作していたり、無用なアドオンがブラウザ連動で動作している
・セキュリティソフト、動画コーデック、ライティングソフト等の多重インストール等、セオリー上好ましくない運用により、アプリケーション同士の競合や不具合を引き起こす状況となっている
約3割のPCが、ウイルス感染による不調
・マルウェア(ウイルスのような物の総称)や詐欺まがい、広告表示ソフトなどがインストールされている
▼ハードウェア・パーツなどの不調▼
約1割のPCが、メモリ不足
・物理メモリが昨今の理想的な容量と比べ不足している
約2割のPCが、その他の機械的故障
・HDD以外のハードウェアに不具合が認められる
例外:よくある勘違い「久々にパソコンを起動させたらめちゃくちゃ遅い・・」

仕事で使っているパソコンは、ほぼ毎日使いますが、
お家のパソコンはどうでしょう。
最近はスマホでなんでもできるものですから「パソコンを立ち上げる機会がめっきり減ってしまった。」という方も多いのでは。
久々にパソコンを使おうと電源を入れたら「ずっとHDDのアクセスランプがついていて全然操作ができない!」という場合があります。
「全然使ってないのに故障しちゃった?」と思ってしまいそうな症状ですが、これは故障や不調でない場合があります。
久々に電源を入れ、パソコンがインターネットに接続されると、 未更新だったWindowsUpdateの更新などが、バックグラウンドで一気に始まります。
OSのプログラムの更新をせっせと頑張っている状態なので操作を受け付けなかったり、同じ画面で止まっていたりします。 久しぶりに電源を入れた場合、更新が終わるまで「そっと」してあげてください。
アップデートは数時間に及ぶ場合もあります。
更新をしている最中に、電源を切ったりすると、プログラムが壊れて思わぬトラブルに発展します。
パソコンを滅多に使用しない場合でも、ひと月に1回はパソコンに電源を入れて 定期的なWindowsUpdateなどの更新を行うようにしておくと、「いざパソコンを使う時」にスムーズに使い始められます。
パソコンが遅い時に最も注意すべき原因
■HDDの不調
HDDがずっと動いている。異音が聴こえる。という場合は要注意です。

この場合は、更新が終わるまで待ってください。更新は数時間に及ぶ場合もあります。
HDDのアクセスランプが点灯していたり、パソコンの動きが遅いことが常態化している場合は、これ以上状態を悪くしないことが優先されます。
できるだけ早めに使用をやめて、大切なデータを取り出し、HDDを交換することが得策です。
HDDは、パソコンを構成するパーツの中で最も壊れやすい消耗品です。不調に陥った場合、ほっておいて改善することはありません。
パーツの不具合ですから、ネット検索でよく見かけるようなWindows設定調整やデータ量を減らしたところで何も解決しないのです。改善方法は交換すること以外にありません。
HDDは、完全に壊れる前ならデータ取り出しもある程度容易ですが完全に壊れてしまうと、データ取り出しの難易度は一気に上がってしまいます。
つまりデータ喪失のリスク、復旧費用も上がってしまうというわけです。

壊れてしまう前に手を打っておくことが大切です。
「いやいや。パソコンの中のデータはいらない。大切なものなんてないよ。」と思われる方もいますが、案外、必要なデータは多いものです。
例えば、
- ブラウザに覚えさせている各種お気に入りとログイン情報
- 音楽データ
- 写真データ
- 動画データ
- メール
- スマホのバックアップデータ
- アドレス帳
- 年賀状の住所録など、たまにしかつかわないデータ
- その他仕事でお使いのデータ

普段に気にしていないようなパソコンの各種設定ファイルも立派な「データ」です。これらがある日突然使えなくなると、想像以上に不便です。
もし、HDDから異音が聞こえたり、ディスクアクセスのランプがずっとついている場合はHDDの予防交換を検討しましょう。
HDD交換にもパソコンの分解が必要になります。 またOSを入れ直したり、今使っている設定を再現するのには少し知識も必要です。
古いHDDから新しいHDDにデータを移すのも気を使う作業で、手間も時間もかかります。
パソコンドック24では、HDDの交換とパソコンの整備をいたします。HDDが壊れて動かなくなる前に、お気軽に全国にある当グループ店へご相談ください。
HDD交換事例

NEC LL750JS1YW ハードディスク交換修理。Windows10へのアップデートは要注意。
NECノートパソコンの電源を入れると、S.M.A.R.T.エラー画面が表示されてWindowsが起動しない。W …
ソフトウェアなどの不調
■OS・アプリの不調
OSやアプリのメンテナンス不足もパソコンが重い・遅い主な原因です。もう少し分類してみると、以下のようなのもです。
・不具合を修正するOSやドライバ、アプリケーションのアップデートが出来ていない、もしくは出来ない不具合が発生している
・実際は使用していないアプリケーションが複数個常駐動作していたり、無用なアドオンがブラウザ連動で動作している
・セキュリティソフト、動画コーデック、ライティングソフト等の多重インストール等、セオリー上好ましくない運用により、アプリケーション同士の競合や不具合を引き起こす状況となっている
ご自分でメンテナンスや整備をするのは大変です。「快適・安心・安定」を目的にプロが整備いたします。お任せください。
パソコン整備事例(リフレッシュパック)
■ウイルス感染による不調
・マルウェア(ウイルスのような物の総称)や詐欺まがい、広告表示ソフトなどがインストールされている


ウイルス・スパイウェアの対処
ご自分での判断や対処が難しいのがウイルス、スパイウェアの感染です。
パソコンの起動が遅い、動作が重いだけではなく、画面に何かよくわからないメッセージや、心当たりのない金銭の請求、大量の広告が出ていれば、ウイルスやスパイウェアに感染している可能性大です。
WEB閲覧中に表示される広告(あなたのパソコンに問題があります。クラッシュ寸前です。脅威が見つかりました等)に騙されないようにご注意ください。これらの広告は不安を煽り、迷惑ソフトや詐欺ソフトを導入させようとする仕組みの一つです。
特に覚えのないいかがわしいウィンドウが表示され、閉じる事が出来なかったり閉じてもまた直ぐに表示されるといった状態は、これらを導入してしまっている可能性が高い為、お早めにご相談下さい。
駆除方法は、それぞれのウイルスやスパイウェアによって様々です。また、最近のウイルスなどの不正プログラムは高度化しており駆除したと思っても、プログラムの奥底に隠れている場合もあり完全除去できたかは非常に分かりにくくなっています。
完全にウイルスの痕跡を消して、安心して使い続けるためには一度、パソコンを初期化し、初期化する前のシステムの環境に戻していくアプローチをおすすめしています。
これは、ご自分で行うと非常に時間のかかる作業となりますので私たちパソコンドック24にお任せいただきたいところです。
ウイルス感染対処事例

ランサムウェア「TeslaCrypt」(通称 VVVウイルス)に感染したパソコンを診断
ファイルを暗号化したうえに拡張子を.vvvに変えるランサムウェアTeslaCrypt。感染すると、まず元に戻せ …
ハードウェア・パーツなどの不調
不具合を起こしているパーツの交換や清掃で直ることがほとんどです。部分的な機械に問題があるから「買い替え」というのはもったいないです。
とてもリーズナブルに問題を解決できます。ピンポイントの補修を検討してみてください。
パソコンドック24の整備なら
購入当初、あるいはそれ以上の状態になる場合もあります。
■メモリ不足
・物理メモリが昨今の理想的な容量と比べ不足している
メモリはパソコンの作業机と例えられることが多いです。せまい机の上に書類をたくさん広げても、仕事の効率はあがりにくいですよね。
たくさんの書類を広げるには、広い机が必要なのと同じようにパソコンもたくさんのデータを処理するには、広い作業机(メモリ容量)が必要になります。
Windowsを立ち上げるだけでもメモリは消費しており、最近は2GBでは明らかに不足。4GBでも心もとないと言われています。
メモリ不足の場合は、単純にメモリを足せば良いのですが簡単に中を開けられるパソコンでない場合もあります。
メモリを増やしたいけど、やり方がよくわからないという方は当店にご相談ください。
パソコンの使用用途(インターネットとメールだけ・仕事でグラフィックを扱うなど)をお聞きして、どれくらいのメモリ容量が最適か、お使いのパソコンが何GBまでメモリを増設できるかなどを診断しご提案させていただきます。

メモリ増設事例
■その他の機械的故障
・HDD以外のハードウェアに不具合が認められる
CPUの熱暴走で処理能力低下
パソコンは演算処理をすると、主にCPUから熱を発します。その熱を排熱しないと、パーツを痛め、壊れてしまいます。
故障を防ぐため、パソコンは熱が上がりすぎると、処理速度を遅くしたり、突然電源を落として自衛を行います。
多くのパソコンはファンを回し空気を取り込み、CPUの熱をパソコンの外へ送り出しています。
長い期間パソコンを使っていると、この空気の通り道に埃が溜まったり、ファン自体が故障し、排熱できなくなる場合があります。
パソコンが遅い時に、ファンの音がうるさい、排気口付近が熱いという症状が出ていれば熱暴走を疑ってください。
こうした場合、パソコンの中を清掃し、埃の詰まりを取り除き、ファンがきちんと回るようにして、排熱機能を正常にしてあげることで、元どおりに復活します。
最近のパソコンは分解するのも気を使う構造になっていますので、細かな作業を要する場合もございます。
パソコンの内部清掃も当店へお任せください。
熱暴走対策、パーツ交換事例

起動後すぐに電源が落ちる SONY VAIO Lシリーズ VPCL218FJ のファン交換
SONY VAIO Lシリーズ 一体型PCで電源がすぐに落ちてしまう。冷却FANが回転していません。メーカでは …
パソコンの動作が遅い原因と対策 まとめ
ここまで挙げたように、パソコンの動作が遅い時の対策として、一般的にパソコンを高速化するという記事で紹介されていることは表面的な対処でしかありません。
不調の原因を特定し、OSやアプリの根本的な調整をすることで、劇的にパソコンのパフォーマンスは改善します。
ハード面の改善では、増設や交換、清掃をおすすめします。パソコンのメモリは、8GB以上に増設すると動作が改善する場合も多いです。
HDDはデータ転送速度の速い「SSD」へ交換するのもおすすめです。
SSDに換えることで、起動速度や処理速度が劇的に早くなり、とても快適になります。数年前のパソコンでも、少し整備をすれば今でも十分使えるパソコンに生まれかわります。パソコンドック24の整備は最新のセキュリティパッチも適用します。
今使っているパソコンを大切に長く使い続けていただければと思います。

パソコンドック24では診断作業(何が悪いか調べる作業)は2,200円(税込み)でご提供しています。修理しない場合でもかかってしまう診断の費用ですが、2,200円(税込み)で不調の原因が分かり、どういう方針で改善を行うのがお客様にとって最善かを一緒に考えさせていただきます。
また、パソコンドック24では、「リフレッシュパック」という動作改善の整備メニューがございます。※Windows PC向けサービスパソコンの内部クリーニング、電子部品の点検、新品ハードディスクへの交換、Windowsのインストールから最新アップデート適用などのパソコン整備のフルコースです!
「パソコンが重い・遅い」けど、自力で解決している時間がない、不安だという場合は専門家にお任せください。私どもパソコンドック24が全力で解決いたします。お気軽にご相談ください。