お預かりしたPCは富士通FMV-BIBLO NB50H。今回はメモリ追加のご依頼です。電源を入れてパソコンが起動するまで5分以上かかるとのこと。インターネットに接続すると、新しいページを開こうとするたびに1~3分待たされます。
その間、ハードディスクは全速でガリガリ回り続けており、それを冷やすために内蔵のファンもブンブン唸ります。この負荷の高さはパソコンの寿命にも影響しそうです。
それもそのはずで、256MBしかメモリを積んでいません。そのうち32MBはグラフィックが確保しているので、残り224MBです。
今回は、ウイルス対策のためにさらにノートン360をインストールしたいとのこと。ノートン360はそれ自身が200MB以上のメモリを消費しますので、今のスペックでは完全に足りません。
この日は、毎月恒例のWindowsUpdateが重なりました。5分くらいならまだ待っていられましたが、10分たってもまともに使える状態になりません。
メモリを追加します。
メモリ増設
電源ケーブルを外します。
バッテリーも外します。慣れない人は忘れがちですが、つけたままの作業は危ないです。
分解するのはこの部分から。見たところネジ穴などが見当たりませんが・・・
力を入れ過ぎない程度に手でグイっと押さえて左右にガクッ、ガクッ、とリズムよく振ります。だんだん緩んできて・・
外れました。きっちりはまってるだけなんですね。
ネジが見えます。
黒いワッシャがついている2つのネジ。これを外します。
ネジを外したら、キーボードの上端から出ている硬いビニールを軽く引っ張ります。
このように、キーボードが持ち上がります。
メモリソケットが見えました。ここに新しいメモリを追加します。
ビニールをめくります。
メモリソケット。
バッファロー社のメモリです。ずいぶん質素です。
環境にはすごく気を使ってます。植物性大豆油インキとか・・
箱が取扱説明書と保証書を兼ねてます。箱の中には紙切れひとつ入ってません。
ジャジャーン
512MBです。これを追加して、合計で768MBになります。
ソケット側のこの出っ張りと、
メモリ側のこの切欠きを合わせる必要があります。
というか、合わせないと絶対に差し込めません。裏表を間違えないように考えられてます。
無事に追加完了。元通りに組み立てます。
BIOSで見ると、たしかに増えてます。
準備完了。電源オン。
早い!1分弱で起動しました。
CPUが2.4GHzでメモリ768MB、OSがWindows XPならまあまあ調子よく使えます。インターネットも、クリックしたらすぐにページが表示されるようになりました。ハードディスクやファンの回転音も静かになり、快適です。
PC修理 「正常に起動しない」の症状は?(修理に関する参考費用はこちら)
PC修理 「動作が遅い・固まる」の症状は?(修理に関する参考費用はこちら)
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