こんにちは。パソコンドック24 新宿店 です。
今回お客様がお持ち込みになったのは、DellのノートPCです。
お持ちいただいた時の状況
バッテリーが膨らんだせいで、PCの一部が変形してしまったとのこと。
いわゆる「バッテリー膨張」の症状です。
世に出回っているPCのほとんどは、キーボード側の上半分がマザーボード、下半分がバッテリーという構造になっています。
(もちろん一部例外のPCもありますが。)
そのため、バッテリーが膨らむとタッチパッド部分が膨らんでしまう、浮いてしまうというケースがよくあります。
このPCもご多分に漏れずといったところです。
タッチパッド部は通常通りご利用可能な状態です。
クリックするのに勇気がいる感じではあります。
キーボードのスペースキーあたりまで変形していますね。
しかも電源を入れるとバッテリーアラートが出て、正常起動しない状態です。
本体手前のLEDランプが白とオレンジと点滅する状態です。
今回のケースですとあからさまにバッテリーの不具合によるランプ点滅の可能性ですね…
マザーボード側に異常が無いと良いのですが…
分解
まずは速やかに内部からバッテリーを取り外したいところです。
このPCの裏蓋ネジは、特に変わったところはなく、見えている部分のネジを外せばOKです。
裏蓋を外したPC内部の画像です。
これは…!
かなり膨らんでいますね><
バッテリーを外していきます。
ここも見えているネジを外せば大丈夫です。
バッテリーを取り外し、バッテリーのケーブルを外します。
取外しが出来るタイプのバッテリーケーブルは、取り外して新しいバッテリーに装着する必要があります。
バッテリー裏側からコネクタをまっすぐ抜きます。
PC本体のコンディションについてです。
バッテリーを取り外し→ACアダプタだけで起動したところ、BIOS画面が立ち上がりました。
PC側には問題が無いようですね。
あとはバッテリーをきちんと認識してくれるかどうかですね。
バッテリー交換前にCPUグリスのチェックを行いました。
おや、チェックして良かったようです。
グリスが経年劣化でカピカピになっていますね。
この状態でご利用だったということは、PCが熱くなりがちだったのではないでしょうか。
きれいにグリスを取り除きます。
これくらい綺麗ならOKです。この後グリスを再塗布します。
修理完了
新しいバッテリーを取り付け、動作確認です。
バッテリーがきちんと認識されています。
キーボード、タッチパッドも、共に動作に問題は無いようです。
これでまたPCをリフレッシュしてご利用頂けると思います。
バッテリー膨張は、放置していると大変危険な状態になるかと思います。
PCのバッテリー膨張に気付いた場合、お早めにパソコンドック24までご相談下さいませ。
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