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【NVIDIAドライバー不具合】Critical Process Diedで再起動

カテゴリー : パソコンが起動しないパソコン修理名古屋・庄内緑地公園店BTOパソコン

こんにちは。パソコンドック24 名古屋・庄内緑地公園店 です。

名古屋市北区の方から、ドスパラBTOデスクトップPC(Ryzen5 5600X・RTX 3070)がブルースクリーンになり再起動してしまう不具合でご相談です。
最終的には起動途中でCritical Process Diedのエラー表示になり起動できなくなりました。

セーフモードでも起動しなくなった

店頭確認時は何度かのブルースクリーンを繰り返してから起動したので、デスクトップ画面が確認できました。

ドスパラ GALLERA 外観

Critical Process Diedは重要プロセスの致命的エラーです。
SSD不調の場合もありますので、機械的な切り分けが必要です。

お預かり後、症状の再確認をしていると起動時にブルースクリーンエラーを繰り返して起動しなくなりました。

ドスパラ GALLERA Critical Process Died

セーフモード起動も試しましたが、やはりブルースクリーンで再起動してしまいます。
なかなかやっかいなエラーです。

分解・検証

機械的な検証をするために分解しましょう。

ドスパラ GALLERA 内部

きれいにまとまっていますが、グラフィックボードを取り外さないとSSDは取り外せません。

ドスパラ GALLERA SSD取り外し

こちらのヒートシンク下にM.2 NVMeのSSDがありました。
グラフィックボード下に隠れる位置のSSDスロットは、風通しも悪く放熱に不利となりますので良い位置とは言えませんし取り外しも手間がかかります。

SSDのステータスは正常でした。

ドスパラ GALLERA SSD SMART

コピーしたSSDでも起動はできませんし、元SSDの読み出しテストでもスピード異常は見られませんでした。
メモリーテストも正常終了しました。

Windows11インストール・負荷テストもクリア

データは特に必要ないそうなので、仮SSDにWindows11をインストールしてさらに検証をおこないます。
CPU・メモリー・グラフィックボード・電源の負荷テストをしましたが、すべて正常で機械的には正常と判断できました。
と言って、不具合が全くないわけではなく何度か再起動しているときがあります。

こう考えると、不具合原因はソフト的なものである可能性が高くなりました。

NVIDIAのグラフィックドライバーが怪しい

ソフトウェアが怪しいとはいえ、クリーンインストールなのでドライバーソフトしか入れていません。
不具合を引き起こしそうなのはグラフィックドライバーでしょうか。
最近のNVIDIAグラフィックドライバーは不具合報告が非常に多く、「地雷ドライバー」などと言われています。

Windows11インストール時点の最新グラフィックドラーバーはバージョン572.42です。
オーナー様はグラフィックドライバーを最新にする設定をしていて、572.42リリースの翌日に修理依頼されています。

ドスパラ GALLERA グラフィックドライバー572.42

調べてみると「572.42」と次バージョンの「572.47」ではブルースクリーンやブラックスクリーンで再起動する不具合が続発しているようです。
NVIDIAドライバーでの不具合は、バージョンアップでもなかなか解消されず、特定の環境では不具合は継続しています。

NVIDIAドラーバーバージョン

NVIDIAグラフィックドライバー566.45

不具合を避けるには比較的安定している旧バージョンをインストールした方が良いようです。
完全にトラブルがないわけではありませんが、起動不能には陥らない様子です。

NVIDIAグラフィックドライバー566.45ダウンロード

「566.45」は通常ダウンロードページには出てきませんが、Hotfixドライバーで割と安定しています。

NVIDIAグラフィックドライバー566.45ダウンロード

このページの左下のリンクからダウンロードできます。

ドライバー完全削除・バージョン566.45インストール

グラフィックドライバーの旧バージョンをインストールするために、DDU(Display Driver Uninstaller)を使用してドライバーソフトの完全削除をおこないます。

DDU公式ページ

Windowsをセーフモード起動して、DDUを起動させます。
右側にある「デバイスタイプを選択」と「デバイスを選択」の設定をすると、左側の「削除して再起動」が押せるようになります。

DDU

再起動を待ってから、新しいドライバーソフトをインストールします。

NVIDIAグラフィックドライバー566.45

「566.45」になりました。
このあと数時間の検証をおこないましたが、勝手に再起動することはなくなりました。
長期使用でどうなるかは今後の検証が必要ですね。

OS・ドライバーは性能や機能より安定性が大切

グラフィックドライバーに限らず、各種ドライバーやWindowsなどのOSは安定していないと困ります。
Windows11も24h2は不具合が多すぎて現状ではあまり使いたくありません。

NVIDIAのドライバーでは更新で各種ゲームへの最適化や高速化をおこなっていますが、高速化した結果パソコンが起動できなくなるようでは本末転倒です。
ドライバーは問題なく使用できているときは、無理にバージョンアップなどせずに使ってください。
バージョンアップしたいときには、元に戻す準備をしておきましょう。

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