こんにちは。パソコンドック24 名古屋・庄内緑地公園店です。
名古屋市西区からお越しのお客様より、「Windowsが起動しない」とご相談いただきました。
何度やってもSupport Assist On-board Diagnosticsが起動し、Windowsまでたどり着きません。
DELL OptiPlex 3080 SFF Windowsが正常起動しない
第10世代Core i3搭載のデスクトップパソコンです。
電源を入れると「No bootable devices found.」と表示され、Windowsが起動しません。
「起動デバイスが見つかりません」という意味ですので、内部のWindowsが入ったHDDやSSDが故障している可能性があります。
分解:HDD・Optaneメモリー
サイドパネルを外し、HDDを固定しているネジとフロントパネルを取り外します。
ケーブルを抜き、HDDを筐体から外します。
ケーブルの下にある固定ネジを外し、マウンターを筐体から取り外します。
Optaneメモリー用の小型SSDがありました。
Optaneメモリーは、16GBや32GBなどの低容量SSDを経由してHDDに読み書きすることで高速化する仕組みです。
しかしどちらかが不調を抱えたりキャッシュ構成が壊れたりすると、今回のように簡単に起動しなくなってしまいます。
HDDステータス正常・Optaneメモリー完全故障
検証用パソコンにHDDを接続すると、使用時間は長いものの正常判断です。
しかしOptaneメモリーはいくつかのパソコンに接続しても全く認識せず、完全故障していました。
Optaneメモリーが壊れたことでキャッシュ構成が崩れ、HDDに入っているWindowsにもアクセスできなくなってしまっています。。
こうなるとHDD内部はエクスプローラーやディスクの管理では内部を確認することができない状態です。
キャッシュSSDを利用した高速化システムは、SSHDもありましたが不具合が多く推奨できません。
かといってHDDではWindows11の動作に対応できないため、SSD単体に交換して修理することになりました。
内蔵清掃・SSD換装
固定ネジを外し、ファンの羽根部分を露出させて清掃します。
Optaneメモリーがあった場所にNMVeタイプのSSDを使用することもできますが、金額や熱のことを考えてSATAのSSDを採用することになりました。
3.5インチへの変換マウンターと一緒に組み込みます。
Windows11クリーンインストール
まずはOptaneメモリー仕様になっているBIOS設定を「RAID On」から「AHCI」へ変更します。
その後先程Windows11を先程組み込んだSSDへクリーンインストールし、メーカーサイトからダウンロードしたソフトウェアで調整していきます。
元々はWindows10が入っていた機種のため、BIOSは最新へ更新しておきます。
外部清掃・各種機能確認
Optaneメモリーを外して単体SSDにしたことでキャッシュ構成による不具合の心配がなくなり、高速になりました。
最近Optane構成が採用されたパソコンのご相談が増えてきています。
年数的に5~8年ほど経ったモデルが多いため、そろそろ故障してもおかしくありません。
少しでも調子が悪いと感じたら早めにご相談ください。
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