名古屋市西区からお越しのお客様より、「〝PCを診断中〟という画面が続いてWindowsが起動しない」とご相談いただきました。
iiyama W270CZ Windows10が起動しない
Windows7機ですがWindows10にアップグレードの上お使いだったノートパソコンです。
診断画面が終了しても青い画面になり起動しません。
HDDやSSDの故障、もしくはWindows破損が考えられますので詳細診断に移ります。
分解:HDD
バッテリーを外し、中央下部にある蓋のネジを取ります。
HDDが見えました。
下側がくっついており少々苦労しましたが、左へずらせば取り出すことができます。
この時点でメモリーのチェックテストを行いましたが、異常はありませんでした。
HDDステータス:注意
55000時間以上使用されており、読めなくなっている箇所も数値がなかなかに出ております。
データは不要とのことでしたのでこれ以上の操作はしておりませんが、重症ですね。
Windows10クリーンインストール
調べてみたところWindows8.1までは対応しているようですが、Windows10は対応を謳っていませんでした。
サポート終了を気にせず利用されたいとのことで、リスクをご了承いただいた上でWindows10のクリーンインストールを試みます。
メーカーサイトでドライバーをダウンロードしようとしましたが、iiyamaやパソコン工房のサイトでは見つかりません。
Clevoのメーカーサイトは発見できましたが、ダウンロードページを見てみても「W270CZ」という型番がありませんでした。
どうやらマザーボード(メイン基板)の型番で検索しないとたどり着けないようですが、ノートパソコンでは型番を容易に見ることができません。
この場合、まずWindowsが起動している状態にする必要があるため、Windows10のクリーンインストールを検証用HDDに行っていきます。
BIOSのモードをWindows8以降のモードに切り替えます。
クリーンインストール完了後、次の操作を行うとマザーボードの型番を確認することができます。
Clevoのマザーボード型番
「ファイル名を検索して実行」や「コルタナ」の検索ボックスに、「msinfo32」と打ち込んでエンターキーを押すと、パソコンのシステム情報を確認できるウィンドウが起動します。
「システムの要約」→「システムモデル」の部分に書かれている英数字がマザーボードの型番に該当します。
「W24xCZ」を再度Clevoのメーカーサイトで探します。
見つかりました。これで一安心です。
一通りの調整を行って問題がないことを確認したあと、HDD交換での見積を行い進めることになりました。
内外清掃
調整完了後、内外部の清掃を行います。
HDD部の右側にある蓋を外すとファンが見えますが、ファンは蓋側に付けられており勢いよく外すとケーブルを断線しかねません。
ゆっくり蓋を開けて隙間からケーブルを外すことで蓋を取り外せます。
埃の塊があったため、念入りに清掃し外部の清掃を行います。
確認・返却
全体的なチェックを行い、返却です。
今回はキーボードの調子が悪いことも判明していますが、交換はせずの返却になりました。
「動作が遅い」「固まる」などの賞状がある場合は、早めにご相談くださいませ。
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