こんにちは。パソコンドック24 名古屋・大須店 です。
今回は名古屋市中区のお客様からご依頼いただきました。
iMac G3の電源が入らなく、修理または外付けディスプレイ(液晶化でもいい)として使えるようにしたいとの事でお持ち込みいただきました。
iMac G3と言えば、スティーブ・ジョブズが世に送り出し、斬新なデザインが人気を博し、倒産しかかったApple社を見事復活させたエピソードがあまりに有名な初代iMac。
その初代iMacの数あるモデルの中から、今回ご依頼いただいたのは通称 iMac DV系または「slot loading」と呼ばれる、透明度の高いつややかな半透明ボディで、ハーマン・カードンの高音質ステレオスピーカーが標準搭載された1999年末に発売されたもの。
診断をしてみると、まずマザーボードとHDDの故障が判明しました。
マザーボードとHDDを修理すれば復旧できるかもしれませんが、現段階ではブラウン管ディスプレイの状態がチェックできないことと、パソコンとして使えるようになったとしてもOSが古すぎてインターネット接続すら危ういし、外部ディスプレイとしては使えないので、液晶化での修理/改造をご提案し、余裕のある納期をいただき液晶化改造を行うことになりました。
ディスプレイのサイズを調べ、14インチ(4:3)の液晶ディスプレイが丁度良いサイズでしたので新品の液晶ディスプレイを取り寄せ、分解し必要なパーツのみを使用。
iMac G3もブラウン管のディスプレイ等不要なパーツは取り外し、液晶ディスプレイのコントローラーの配置場所や、HDMIケーブルの配線等をお客様と繰り返し打ち合わせをして、仕上がりを確認しながら作業を進めていきました。
液晶ディスプレイをiMac G3のケースに固定し、ケーブルを通す箇所の改造を行い、電源ケーブル、HDMIケーブルを接続、iMac G3に元々ついているスピーカーと液晶ディスプレイのスピーカーの配線を繋げ、元々ついているスピーカーから音が鳴ることが確認できたら、ケースを組み戻して完成。
iMac G3のレトロなデザインをそのままにHDMI接続ができる素敵な外部ディスプレイへとなりました。
大きなブラウン管の部分がすっぽりと無くなってしまいましたが半透明のケースから基板や配線が見え、機械っぽさを感じられるのがこれもまたかっこいい仕上がりの一品に。
捨ててしまうのは勿体ないし、この様な形で再利用を考えご相談してくださりましたお客様も素敵です。
現行iMacの修理は勿論のこと、お客様のご希望に合わせ、今回の様な修理/改造も承れますので一度パソコンドック24名古屋・大須店までご相談ください。
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