名古屋市西区からお越しのお客様より、「中古購入のMacBook AirのSSD容量を増量するために512GBの中古SSDを購入し交換したが、知らない名前のログイン画面が表示される」とご相談いただきました。
確認してみると、日本人であろう名前とパスワードボックスが表示されます。
MacBook Air 2015 Early 13-inch Montereyインストール要望
中古で購入されたMacBook Airです。
7年ほど前の機種ですが、最新のmacOSをインストールすることができます。
SSDは交換した状態でお持ち込みいただきました。
SSD販売者が内部データを消去しないままで発送したのでしょう。
内部の個人データが存在するかどうかは確認していませんが、データ漏洩の危険性が高すぎますね。
SSDやHDDにはOSインストールが必要
新品のSSDやHDDはもちろんのこと、中古の場合でもWindowsやmacOSのインストールは必要です。
炊飯器購入時に米が入っていないのと同じで、基本は内部が空っぽの状態での購入になります。
今回のように内部データがある状態での販売や、前のパソコンから移植する場合もあるようですが、使用していたパソコン用に調整されているので消去の上でOSを再インストールする必要があります。
※全く同じ型番に移植する場合やMacのような専用ドライバーソフトウェアのみで動いている場合は除きますが、その場合でも基本は環境を再構築することが望ましいです。
もしSSDやHDDを中古で販売する場合は、データを完全消去してから行うようにしましょう。
なお、OSが存在しないSSDを差して起動するとMacパソコンの場合フォルダーの中に疑問符(ハテナマーク)が入ったマークが表示されます。
分解:SSD
詳細診断を行っていきます。
トルクスドライバーで10個のネジを外し、パネルを取り外します。
バッテリーコネクターを抜いてから、別タイプのトルクスドライバーでSSDのネジを取ります。
SSDを抜き取り検証用パソコンで確認しましたが、特に問題は見当たりませんでした。
仮組みをしてメモリーのチェックテストを行い、こちらも異常が検出されないことを確認。
再度お客様に確認の上、OSをインストールしていきます。
内部データ消去
Montereyインストーラーから起動すると、ユーザーデータが存在するため復旧画面が起動しました。
復旧アシスタントメニューから「Macを消去」を選択します。
完全消去します。
再度インストーラーから起動させ、「ディスクユーティリティ」からもう一度SSD内をAPFSでフォーマットしておきます。
今回はお客様の要望で最新OSであるMontereyをインストールします。
30分ほどでインストールが完了しました。
OSアップデート
インストールした直後はバージョンが12.1です。
OSアップデートがあるので適用していきます。
最新の12.4になりました。
内外清掃・返却
念のため内部を清掃してから完全に組み戻します。
パソコンの中古販売業者は良いところだったようで、埃や外部の汚れはほぼありませんでした。
各種機能を確認の上、返却です。
SSDは販売者本人が使用していたのか別の人間が使用していたのかはわかりませんが、知らない人の名前が出ると少し怖いですね。
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