DELL G3 3500シリーズはその形状故に、ヒンジ破損がとても多い機種です。
パソコンの端ではなく中央寄りにヒンジがあり、デザインはいいのですが強度が不足しています。
3500シリーズのヒンジ部は途中で仕様変更があったようで、ヒンジネジ受けが3個のものと5個のものがあります。
今回のパソコンはネジ受けが5個ですが、やはり割れているので形状自体の問題だと思われます。
破損状況・分解
PC型番はDELL G3 15 3500です。
液晶ベゼルは大きく浮いていて、ネジが取れてこぼれ落ちたそうです。
幸い、こぼれ落ちたネジはオーナー様が確保して袋に入れて保管されていました。
割れが広がらないよう、液晶は開けたままで分解をおこないます。
裏から見ると隙間がよくわかります。
ネジを取れば裏蓋は外れますが、両ヒンジの間部分がなかなか外しにくいです。
バッテリーを外してからSSDを外し検査してから、メモリーテストをおこないます。
どちらも正常でした。
液晶ケーブルとWiFiケーブルを外して、上半身を分離します。
右ヒンジネジ受け全損・左ネジ受け2個破損
ベゼルを剥がしました。
見事にヒンジネジ受けが破損していました。
左側のヒンジは一見正常そうでしたが、ネジを取ってみると2カ所がひび割れしていました。
ネジ受け再建補修
ネジ受けの再建補修をおこないます。
当店でヒンジ補修をおこなう際は、基本的に穴開けをおこなわず補修しますので見た目はほぼ元通りとなります。
予備処理としてネジ受け部分のプラスチックの残骸を削除します。
その後に固定補修材を使いネジ受けとネジを取り付けます。
さらに金属部分の補強処置をしておきます。
再発防止処置としてヒンジ蝶番のネジを少し緩めます。
緩くしすぎると角度調整ができなくなりますので、慎重におこないます。
組み立て・確認
ネジ受け補修はきれいにできましたので組み戻していきます。
右のヒンジ部分です。
隙間もなくなりきれいです。
穴開けをしていないので、裏面の見た目も変わりません。
起動確認の上でご返却いたしました。
返却時に、パネルの中央を持って開閉していただくことと、蝶番のネジが緩めてあるため最後まで丁寧に閉じていただくことをお願いしました。
ノートパソコンの開閉はパネル中央を持っておこないましょう。
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