こんにちは。パソコンドック24 名古屋・庄内緑地公園店 です。
名古屋市西区からお越しのお客様より、「メーカーロゴのあと読み込みマークがまわり続けてWindowsが起動しない」とご相談いただきました。
店頭確認時はエラー音が鳴り、「Hard Drive Not installed」という英文が表示されました。
DELL Inspiron 22-3277 回転マークから先に進まない
第7世代のPentium CPUが搭載された一体型パソコンです。
電源を入れるとメーカーロゴから先に進まなかったり、進んでも「自動修復」という画面になったりとWindowsが起動しません。
元々動作が遅かったということで、HDD故障の可能性が高いです。
第7世代CPUということでWindows11インストール要件を満たしていません。
Windows10は2025年10月にサポートを終了しますが、インターネットに接続せずオフラインゲームで遊ぶだけということですのでWindows10で修理することになりました。
分解:HDD
背面はネジがなく、ツメだけで固定されています。
スタンドの下にあるカバーをヘラで外します。
スタンド固定ネジを4個外し、本体から切り離します。
赤枠のところに指を差し込み、シルバーの部分を抑えながら引き上げると背面パネルを外すことが可能です。
ただし無理矢理外すとツメが折れてしまうため、専用のヘラを使用して慎重に開けていきます。
HDDがありました。
マウンター固定ネジを外し、左方向へ引き抜くことで取り外せます。
仮組みしてメモリーのチェックテストを進めましたが、こちらは異常ありませんでした。
HDDステータス:注意
やはりHDD故障が原因でした。
使用時間はそこまで長くないものの、代替処理(読めなくなった箇所のデータを正常な箇所に書き移す処理)が処理済みと保留中合わせて2500近くあります。
「報告された訂正不可能エラー」の数値も多く、これでは遅くて当然です。
例え代替処理が「1」だったとしても、そこにWindowsの重要ファイルが書き込まれている場合それだけで起動しなくなることがあります。
故障状況がひどくまともに環境保全ができませんでしたが、幸いデータは不要とのことですので修理を進めます。
SSD換装
せっかく修理をするので、HDDではなくSSDを使用することになりました。
SSDは全て電子チップで構成されたドライブですので、体感で3倍ほどの速度向上を見込めます。
マウンターを元HDDから取り外し、新品SSDへ取り付けます。
メモリーが4GBであれば増設を提案しますが、すでに8GB搭載されていたので見送りました。
あまりデータは保存されないということで、240GBのSSDを採用しました。
パソコン本体に組み込んだあと、内部清掃をして組み戻します。
Windows10クリーンインストール
DELLのメーカーサイトでリカバリーツールをダウンロードできますが、重要ドライバーのインストールがされずクリーンインストールと変わりません。
余計なファイルや領域を増やさないため、Windows10のクリーンインストールを先程組み込んだSSDへ行います。
その後、メーカーサイトからダウンロードしたドライバーソフトウェアを適用しました。
BIOSの更新も行います。
外部清掃・返却
外部清掃後、オフラインで遊ばれていたゲームをインストールしてご返却です。
「速くなった!」とお喜びいただけました。
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