こんにちは。パソコンドック24 名古屋・庄内緑地公園店 です。
名古屋市北区からお越しのお客様より、「購入後しばらく使用していなかったため、パスワードがわからなくなった」とご相談いただきました。
当初はパスワード解除としてお預かりしましたが、診断していくうちに他の不具合が見つかりました。
dynabook P2-X5RB-EG P2X5RBEG 充電が0%から増加しない・Winodws10バージョンが古い
第10世代Core i3搭載のWindows10モデルです。
購入後、以前のパソコンがまだ使えたため年単位で使わなかったそうで、しばらくぶりに起動したところパスワードがわからなくなってしまったとお持ち込みいただきました。
バッテリー故障
電源を入れると、毎回同じエラー英文が表示されます。
「Date and Time reset to default」
「Press F2 to set Data and Time.」
設定を保持しておくための電力がないため、リセットがかかったという意味です。
日時設定がリセットされる他、BIOS設定を変えている場合はそちらも初期設定に戻ります。
外部OS起動で確認すると、充電が0%から一切増えません。
一晩充電しておいても変わらないため、バッテリーの充電機能が故障してしまっているようです。
dynabookやHPのノートパソコンはバッテリーのみで設定保持をしているものが多く、バッテリーが使えなくなると毎回CMOSリセットしてしまうことがあります。
分解:SSD・バッテリー
裏面の蓋を外します。
全てのネジと光学ドライブを外し、ベースカバーも外します。
SSDと、型番確認のためバッテリーも外します。
仮組みしてメモリーチェックとSSDステータス確認を行いましたが、どちらも問題はありませんでした。
Windows10v20H2(サポート終了済OSバージョン)
検証用OSに環境を移してパスワード解除を行うと、使用していなかった関係でWindows10のバージョンが古いことがわかりました。
v20H2は2020年下半期バージョンですので、お預かりしているときから考えても4年ほど経過しすでにサポート終了したOSバージョンです。
少なくともWindows10の最新バージョンへ更新する必要があります。
修理提案
受付時に伺ったお話ではほぼ使っていないためデータは不要で、MS Officeのライセンス認証もまだされていないということでした。
そのためパスワード解除+OSアップデートよりも多少安価に済む、Windows11クリーンインストールでの初期化とバッテリー交換を提案したところそちらで進めることになりました。
Windows11クリーンインストール・メーカー初期状態環境復元
SSD内部を消去してパソコンに組み込み、Windows11のクリーンインストールを行います。
ドライバー適用後取り出しておいたリカバリーフォルダーを移し、ローカル再インストールでの「初期状態に戻す」を進めます。
こうすることでメーカー提供のソフトウェアがインストールできるようになり、クリーンインストールでありながら購入時の状態に近づけることが可能です。
Windows10から11へアップグレードすることも可能ですが、内部構成が違うためどうしても不具合が起こりやすくなってしまいます。
そのため、今回のように初期化しても問題ない場合はクリーンインストールを推奨しています。
「初期状態に戻す」が完了したあとは、Windows Updateの適用や使いやすいように設定変更を行っていきます。
バッテリー交換・BIOSアップデート
元がWindows10のパソコンに11を入れる際は、セキュリティ上の問題や不具合防止のためBIOSアップデートが必須です。
ノートパソコンの場合はバッテリーがないと更新できないことが多いため、まずはバッテリー交換を行います。
今回は海外取り寄せでしたので入荷に少し時間がかかりました。
バッテリーの充放電を2回ほど行い、初期不良や充電異常が出ないかどうかを調べます。
確認後、BIOSなどのファームウェアアップデートを行いました。
内外清掃・返却
作業は仮組みで行っていたので、清掃しながら組み戻します。
カメラやWi-Fiなどの機能が確認できたら返却です。
バッテリーは過放電・過充電をしてしまうと劣化が早くなります。
適度に充電し、適度にバッテリーでの使用をしてあげるようにしましょう。
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