こんにちは。パソコンドック24 名古屋・庄内緑地公園店 です。
北名古屋市からお越しのお客様より、「画面が真っ暗のまま立ち上がらない」とご相談いただきました。
キーボードランプの点灯とファンの回転は確認できますが、液晶でも外部出力でも画面がつきません。
DELL G15 5520 電源は入るが画面が明るくならない
第12世代Core i7搭載の15.6インチノートパソコンです。
CPUとは別にグラフィックチップが載っているタイプで、ゲーミング用として販売されているモデルです。
電源ボタンを押すと筐体が温かくなりファンの回転音が聞こえ、キーボードランプの点灯も確認できますが、画面が明るくならずDELLのメーカーロゴも出現しません。
分解:SSD
ネジとツメを外し、下方向へ引くことでベースカバーを外せます。
青枠内のバッテリーケーブルを抜き、2個のネジを外してSSDをヒートシンクごと取り外します。
この時点で試しに電源ボタンを押してみると、画面が明るくなりメーカーロゴの表示も確認できました。
仮組みをしてメモリーのエラーチェックを進めますがこちらは異常なし。
最近バッテリーやボタン電池を外して電圧リセットをすると電源が入らない症状が改善するケースが続いています。
今回も同じ症状かと思いましたが、原因は別のところにありました。
SSD故障
SSDのステータスは一見正常ですが、環境保全をしようとしたところ途中で止まってしまい全く進みません。
そこでSSD全体の読み書きスピードテストをしてみました。
通常は一定の幅で進んでいくはずのグラフが上下に大きく振れた上、スピードにかなりムラがあるようで飛び飛びでしか検出できていません。
SSDが重度故障したことで、起動前の機械パーツチェックで引っかかり起動できていなかったようです。
幸いデータは不要とのことですので、SSD交換で修理していきます。
SSD交換・回復ドライブでリカバリー
内部清掃後、新品のSSDを取り付けます。
512GBのSSDが搭載されていましたが、データ量や金額の兼ね合いで250GBを採用することになりました。
SSDは2230(横22mm・縦30mm)ではなく2280(横22mm・縦80mm)のものを使用します。
元々ついていたヒートシンクは2230専用のため、2280に対応したヒートシンクを取り付けました。
NVMe SSDはとにかく発熱しやすいため、対策が必須です。
事前に作成済みだった回復ドライブをお預かりしていたため、そちらを使用して工場出荷状態に回復します。
Windows11バージョンアップグレード・メーカーアップデート適用
回復完了後Windowsバージョンの確認をすると22H2(2022年下半期バージョン)でした。
24H2(2024年下半期バージョン)は不具合が多く安定しないため、23H2(2023年下半期バージョン)へインストールメディアでアップグレードします。
メーカーから提供されるアップデートを適用し、Windows UpdateやMicrosoft Storeアプリの更新も進めます。
BIOSアップデートも行いました。
BIOS設定変更
SSDへの負荷をなるべく下げるため、Fast Boot(高速起動)とPower On Lid Open(画面を開くと電源が点く仕様)を解除します。
どちらも起動時間を速くするための設定ですが、SSDなので解除しても起動スピードはほぼ変わりません。
Windows上で「高速スタートアップ」設定とスリープメニューの表示も解除しました。
外部清掃・返却
システムトレイアイコンに24H2への更新を促すマークが出現しますが、安定性を考え自動で更新されるまで待つようにお願いして返却しました。
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