こんにちは。パソコンドック24 新宿店 です。
今回は江東区より充電されなくなったMacBook Proをお預かりしました。
正確にはMacBook Pro(13-inch M1 2020)です。
久しぶりに使おうと思ったら、電源は入るものの充電されない状態になっていたそうです。
お持ち込みされた時の状態
早速状態を確認してみます。
バッテリーマークに✖マークが付いています。バッテリーを認識していないようですね。
長期間放置したことによりバッテリーがダメになってしまったのでしょうか。
CPUファンも高回転を続けている状態です。
分解作業
恐らくバッテリー交換であろうと予想を付け、分解に取り掛かります。
分解を行ったところ、なんとバッテリーコネクターが基板からもげてしまっています。
どうやら液体が付着したようで緑青(ろくしょう)と呼ばれる銅から出るサビが大量に浮き出ています。
半田実装が脆くなって外れてしまったのでしょう。これでは再実装も出来ません。
バッテリーの✖マークはこれが原因のようです。
バッテリーにも異常な電気が流れ壊れてしまっているかもしれません。
修復作業
まずはコネクタ接続をどうにかして復活させなければなりません。
コネクタの実装箇所はすべて焼損したようになってしまっていますので使えません。
コネクタからエナメル線を伸ばし、同一信号ラインの別な場所にジャンパーする事にしました。
かなり細かい作業となりました。コネクタ自身はボンドで固定してあります。
動作確認
組み上げて動作確認をしてみましょう。
正常に起動し、バッテリーも充電マークが表示され、正常に充電が進んでいるようです。
どうやらバッテリーの交換はしなくてもよさそうです。
CPUファンの暴走もありません。
今回はなぜかバッテリーコネクタ1か所のみが液体損傷していました。
ロジックボード全体を隈なく目視しましたが液体の付着は見受けられませんでした。
パソコン内部に入り込んだ液体が運悪くバッテリーコネクタに付着したのでしょう。
パソコンの不具合でお困り事がありましたらパソコンドック24 新宿店にご相談ください。
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