こんにちは。パソコンドック24 福井店 です。
あわら市にお住まいのお客様から、iMac 2010 mid 21.5インチの修理依頼を承りました。
「電源は入るものの、起動後に画面全体が赤色になったり、画面表示が固まってしまい、正常に起動できない」という症状でお困りとのことでした。
分解・診断
早速iMacをお預かりし、診断を開始しました。
画面の不具合から、内蔵されているグラフィックボードの故障を疑いました。
グラフィックボードは、画像や映像をディスプレイに映し出す重要なパーツです。
これが故障すると、画面が正常に映らなくなったり、表示がおかしくなったりといった症状が出ます。
このiMac 2010 mid 21.5インチモデルは、グラフィックボードを取り外すために、内部のほとんどの部品を取り外す必要があります。
まずは液晶パネルを慎重に外し、配線に細心の注意を払いながら、各部品を丁寧に分解していきました。
グラフィックボードを取り外し、テスト用のグラフィックボードを取り付けて起動してみたところ、画面が正常に表示されることを確認しました。
やはり原因はグラフィックボードの故障でした。
修理
原因が特定できたところで、修理作業に入ります。
新しいグラフィックボードを取り寄せ、分解した時と逆の手順で慎重に組み戻していきます。
今回はグラフィックボードの交換だけでなく、お客様からご要望いただき、内蔵のハードディスク(HDD)を高速なSSD(ソリッドステートドライブ)へ換装することになりました。
HDDは長年使用することにより経年劣化が起こり、データ読み書きの速度の低下などの症状が出ます。
HDDからSSDに換装すると、iMacの起動やアプリの動作が飛躍的に速くなり、ストレスなく使えるようになります。
もちろん、お客様の大切なデータはそのまま新しいSSDへ移行いたしました。
さらにSSDに換装する際は、温度センサーの部品を取り付けます。
温度センサーを取り付けないと、起動後に冷却ファンが高速で回転します。
またパソコン内部の溜まった埃を除去します。
パソコン内部に埃が蓄積された状態だと、冷却機能があるパーツが正常に機能しなくなり、熱がこもります。さらに、熱がこもるとパソコンの内部パーツが故障したり、動作が不安定になりますので、埃はしっかりと除去します。
動作確認・修理完了
全ての組み戻しが完了した後、起動確認と動作テストを行いました。
画面が赤くなる症状も表示が固まることもなく、正常に起動し、快適に動作することを確認できました。
お客様のデータも全て残ったまま修理が完了し納品しました。
今回の症状のように「画面が正常に映らない」、「電源が入るが正常に起動できない」などパソコンのことでお困りのことがあれば、お気軽に パソコンドック24 福井店 へご相談ください。
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