こんにちは。パソコンドック24 阿倍野店 です。
九州や中国・四国、近畿では梅雨明けが発表され、いよいよ本格的な夏が到来しました。
一方で、関東甲信や東北南部など東日本や北日本では、まだ梅雨明けが発表されておらず、蒸し暑さと湿気が続いています。
そんなこの時期、「パソコンの電源が突然落ちた」「ファンの音がいつもよりうるさい」といったトラブルでお困りではありませんか?
実はその原因、パソコン内部にたまった“ほこり”が関係しているケースが非常に多いのです。
今回は、パソコンが熱暴走を起こす仕組みと、今すぐできるシンプルな予防策をわかりやすくご紹介します。
なぜ「ほこり」がパソコンの命を削るのか?
ステップ1:ほこりは「断熱材」になる
パソコン内部には高温になる部品(CPU・グラフィックチップなど)が密集しています。
それを冷やすために「ヒートシンク」と「冷却ファン」が使われていますが、その隙間にほこりが詰まると、断熱材のように熱を閉じ込めてしまうのです。
冷却効率が80%以上低下するケースもあります。
▼一般的なデスクトップPC内部
▼一般的なノートパソコン内部
ステップ2:熱が内部にこもる
放熱できなくなった部品は、設計上の温度を大きく超えます。
室温も高い夏場はさらにリスク倍増。
例:通常40℃~70℃以内のCPU温度が70℃以上に上昇することも。
ステップ3:ファンが「フル稼働」で悲鳴を上げる
内部が熱くなると、ファンは最大回転で応戦します。
「ブーン!」という異音が出たり、摩耗によるファン故障も起こりやすくなります。
ステップ4:ついに熱暴走が始まる
ファンの冷却が追いつかないと、以下のような症状が現れます。
・動作がカクつく
・動画が途切れる
・ソフトが異常に重くなる
・突然シャットダウンする
ステップ5:電子部品に深刻なダメージ
高温状態が続くと、コンデンサやチップ、はんだ部分がダメージを受け、修理不可能な状態に陥ることもあります。
夏は特に危険!
「ほこり+湿気+高温」の三重苦。
日本の夏は高温多湿。たまったほこりが湿気を吸い、内部で泥状になることもあります。
【組み合わせによる影響】
ほこり → 熱がこもる
湿気 → ファンの動きを妨げる
高温 → 部品にダメージ
この三重苦が「夏のパソコン突然死」の原因になっています。
今すぐできる!ほこり対策 3つの習慣
習慣1:吸気口の「週1掃除」
乾いた布で軽く拭くだけでOK。
掃除機での吸引は静電気のリスクがあるためNGです。
習慣2:パソコンを壁や物から10cm程度離す
吸気口をふさがないよう、周囲に放熱スペースを確保しましょう。
ノートパソコンの場合は冷却パッド等の冷却グッズの使用も効果的です。
習慣3:年に1回は「プロの内部清掃」
家庭用エアブロワーでは落としきれない深部のほこりは、専用工具による分解清掃が必要です。
阿倍野店での修理事例より
「突然電源が落ちる」とのご相談でお預かりしたノートPC。
内部を開けるとヒートシンク周りや内部全体にほこりでびっしり塞がれていました。
清掃後はファン音も静かになり、動作も安定。
お客様からは「買い替えずに済んで助かりました」と喜びの声をいただきました。
【当店の内部清掃サービス】
・ヒートシンク内部のほこり除去
・ファンの潤滑状態チェック
・サーマルグリス(熱伝導材)の再塗布
まとめ:見えない「ほこり」がパソコンを壊す前に
ほこりは「静かな殺し屋」。
気づいたときには、大切なデータやパソコンそのものを失っているかもしれません。
「最近調子が悪いかも」と感じたら、それはパソコンからのSOSかもしれません。
お困りの際は、ぜひお近くの パソコンドック24 へご相談ください。
あなたの大切なパソコンの健康を、プロがしっかり守ります。
それでは、また次回のブログでお会いしましょう。ありがとうございました。
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