こんにちは。パソコンドック24 名古屋・庄内緑地公園店です。
名古屋市西区からお越しのお客様より、「ファンの部分から異音がする」とご相談いただきました。
最近のパソコンはSSD搭載機種が多いため、音が鳴ると言えばまずファンを疑います。
NEC LAVIE Hybrid ZERO PC-HZ500LAB HZ500/LAB こすれるような音が鳴る

持ち運びに特化した、13.3インチの薄型ビジネスノートPCです。
非常に薄く鞄の中でも場所をあまり取らないモデルですが、その分内部パーツも薄く作られています。
ファンからの異音は、羽根とモーター本体が切り離せるタイプであれば洗浄や形状修正で直ることがほとんどです。
ただし分離ができるファンも年々少なくなってきているので、まずは確認する必要があります。
分解:SSD

12個のネジを外し、ベースカバーを取り外します。
このベースカバーもかなり薄く、少しの衝撃でもすぐ歪みそうです。

バッテリーケーブルを抜き、中央部にあるSSDを外します。
音は鳴りますがファンの回転は確認できたので、仮組みの上メモリーのエラーチェックを行います。
異常は検出されませんでした。
SSDステータス:正常

使用時間は短く、問題もありません。
分解:ファン

ケーブルを抜き、7個のネジを外してヒートシンクごとファンを取り外します。

3個のネジを外し、金属板とファンの羽根部分を切り離します。

ヒートシンク・羽根・モーター本体に分離することができました。
ファン洗浄

洗浄液に浸け、羽根とモーター部分を洗浄し軸に回転補助のグリスを塗布します。
組み戻して動作確認したところ、初めよりは改善されたもののまだ音がしました。

羽根を回して確認すると、カバー板の赤枠辺りが羽根とこすれて音が出ていました。
薄く作られているため経年劣化と熱で歪みが出てしまったようで、調べてみるとこの機種では多く出ている症状です。
回転に影響が出ない程度に形状を修正します。
内部清掃・組み戻し

CPUグリスも綺麗に塗り直して起動させてみると、羽根の風切り音のみが聞こえる状態になりました。
CPU負荷テストで回転数を上げても異音は鳴りません。
軸の回転補助グリスの劣化と、ファンそのものの歪みの両方で音が大きく鳴っていたようです。
外部清掃・返却

パーツ交換が入るとパーツ代分料金が上がるうえ、パーツは取り寄せですのでお預かり期間も長くなります。
今回は分解洗浄と形状修正作業のみで済んだので、早くお返しできました。
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