今回の修理内容はVAIO FitシリーズのVAIO Fit 15のキーボード交換です。
具体的な症状はキーボードの矢印キーの上が勝手に押されっぱなしになるというもの。
お客様ご自身で来店前にリカバリをかけても改善されなかったため、お持ち込みいただきました。
今回のVAIO Fit 15(型番SVF15A18CJS)の主なスペックは、Windows 8 x64搭載、CPUがCore i7-3537U、8GBのメモリ積み、タッチ機能というもの。
キーが一箇所おかしいだけで使えないと言うのは非常に勿体無いので是非修理すべきです!!と窓口でお客様とお話しました。
キーボード補修・洗浄
修理方針にご了解いただき、修理開始です。
早速分解していきます。
裏フタ自体は特に難しいこともなく外せますが、そこから先はなかなかの難易度。
まず、マザーボード、HDD、バッテリー等のパーツすべてがキーボード側に取り付けられています。
よくありがちな、キーボード側をパカッというタイプではありません。
また、キーボードにアクセスするためにはマザーボード、HDD、バッテリー等ほぼすべてのパーツを取り外さなければなりません。
使用されているネジの種類と本数も多様で分解に慣れていなければ修理は難しいでしょう。
マザーボード、HDDなどのパーツを取り除くと、やっとキーボード部分が見えました。
あとはネジ止めされているキーボードを外して交換…
ではありません。
この機種は、表面に見えているシートを剥がした先でキーボードがネジではなくプラリベットのような手法で固定されています。無数にあるそれらを一箇所一箇所削りとって行かなければ外すことは不可能です。
また、シートは再利用するので、破かないように慎重に剥がす必要があります。プラリベットな分、MacBookより凶悪かも知れません。
カッターで地道に一箇所一箇所、慎重に削り取っていきます。
見えているプラリベット全部を剥がす必要があります。
全部剥げたら新しいキーボードと交換します。リベットどめされていた部分は新たに固定します。
また全てのパーツを組み付け起動させます。
タイピングテストをして、上矢印キー不具合の解消と、全てのキーが正常に打てることを確認できました。
外観、打鍵感共に違和感なく交換できました。
パソコンの動作にトラブルを感じたら、お気軽に 鹿児島中央店 へご相談ください。
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