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iMac Late2013 Fusion Drive構築で起動・アプリ起動速度を高速化しました

カテゴリー : Mac修理SSD換装・交換(Mac)渋谷店Apple

こんにちは。パソコンドック24 渋谷店です。

今回は「SSD換装」希望という事でお持ち込み頂きました。

お客様のお話をお伺いすると、起動に時間が掛かる、音楽ソフトの動作が遅くて仕事にならないとのこと。お客様の使用状況やお使いの機種を鑑みてご提案したのが、今回事例紹介をするFusion Driveの構築です。

iMac Late2013 Fusion Drive構築で起動・アプリ起動速度を高速化

Fusion Driveとは?
システムやよく使うファイルはSSDを使い、あまり使わないファイル等はHDDに自動で移し、その判断はシステムが自動で行ってくれる優れものですのでローカルにデータを気兼ねなく置けます。ユーザーはSSD、HDDを意識することなくSSDの静音性と速度とHDDの大容量のいいとこ取りが出来る仕組みです。

HDDのiMacはスリープから復帰してからパスワードが入力可能になるまで7秒程度のラグがありますが、Fusion Driveだと2秒くらいで入力可能になります。起動、再起動も速くFusion Driveだと10秒ちょっとで再起動します。SSDを搭載してもiMac2012年以降は、アプリの起動速度は速くなっても、起動速度が格段に早くなるわけではありません。

ただ、Fusion Drive構築にあたって少し意識しておくべき注意点もあります。

  • バックアップをこまめに取る
    SSDとHDDにデータを自動で振り分けているので、どちらか片方が壊れた場合、一方だけのデータでは完全な復元ができません。Macにはタイムマシーンという便利な機能もありますので、バックアップを小まめにとりましょう。万が一のデータ消失のリスクをグッと抑えることができます。
  • パーティションは2個まで
    パーティションは2個しか作成できないため、BootCampにするとそれ以上のパーティションは作成できません。MacでWindowsを動かしたい方は、ここが大きなポイントになります。
  • 再構築が必要になる場合もあります。
    何かのきっかけでFusion Driveが解除された時は、再構築が必要になります。
  • 使用頻度が低いファイルへのアクセスはHDDの速度になります。
    SSDに格納されている使用頻度が高いファイルは高速で処理されますが、普段使わないものは、ハードディスクへ格納されてますので、ハードディスクの速度になります。何でも早いという過度な期待は禁物です。

Fusion Driveにするメリットもありますが、ご注意いただきたいところもあります。当店では、お客様にメリット・デメリットをしっかりとご説明し、納得いただいた上で作業を進めてまいります。今回、お客様はFusion Driveには以前から興味を持っていたらしく、この機会に是非お願いしますと承りました。

では、さっそくFusion Drive構成へのiMac 21.5inchはS-ATAポートが一つしかありません。

ロジックボードのコネクタを確認

Fusion Driveを構築するにはロジックボードにmSATAコネクタが搭載されているか確認する必要があります。
同じ年代のものでもmSATAコネクタが搭載されていないロジックボードもあります。

分解作業を行い、ロジックボードを外しコネクタの確認です。

iMacを分解した状態

LogicBoardを外すには、全分解が必要になります。
LogicBoardの裏面を確認すると、mSATAコネクタがあるタイプのロジックボードでした。

mSATAコネクタがありましたので、今回はTranscendのJet Drive240GBを使用します。

TranscendのJet Drive240GB

mSATA用のSSDを取り付けます。

mSATA用のSSDを取り付け前

SSDを取り付けたら再度組み直していきます。

mSATA用のSSDを取り付け後

電源を入れインターネットリカバリーで立ち上げていきます。

ディスクユーティリティで自動的に作成されますが、今までの経験から3〜4時間経ってもFusion Drive構築が出来ない事がありますので、ターミナルから手動でFusion Drive構築していきます。

まずはDisk番号の確認です。
SSDとHDDを1つのストレージとしてまとめるために、それぞれのディスク番号を調べます。
コマンドをターミナルで入力し容量からdisk0がSSD、disk2が外付けHDDだと分かります。

ターミナルで確認

続いてSSDとHDDをFusion Driveで使える形式にする為に1つに統合し、統合後、SSDとHDDが一つに統合されたストレージのUUID(識別番号)をコピーします。

Finished CoreStrage operationと出れば成功

Finished CoreStrage operationと出れば成功です。

次にMac OSをインストールするボリュームを作成します。
この時にパーティーションを作ることも可能ですが、今回はパーティションが必要ありませんので、一つのボリュームとして作成します。

Mac OSをインストールするボリュームを作成

一通りの作業が完了したら、ディスクユーティリティで確認します。

ディスクユーティリティで確認

今回、SSDは240GB、HDDは1TBを使用しておりますので、Fusion後は1.24TBと認識されています。

構築が完了しましたので、OSをインストールしていきます。

OSをインストール

OSがインストールされましたので、起動確認です。

格段に起動速度もアプリの起動も高速化に成功

無事に起動できましたので、電源投入時からデスクトップ画面までの速度を計測してみました。

HDD搭載時:1:19:80
SSD搭載時:47.22秒
Fusion Drive後:12.89秒

格段に起動速度もアプリの起動も早くなりました。

今回は、土日を挟んでしまいましたので、SSDが到着するまで3日ほどお時間がかかってしまいましたが、お客様はFusion Driveにとても満足していただき、かかった日数など気にならないと仰って下さいました。

「動作が遅い!なんとかしたい。」という方は、是非一度渋谷店へご相談下さい。

動作が遅い・固まる(修理に関する参考費用はこちら)


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