今回はお隣の松阪市よりお越しのお客様より『プログレスバーの最後まで行くと画面が真っ暗になり起動しない iMac Late 2015 27インチ』をお預かりしました。
『1年くらい前から起動に時間がかかるようになり、起動したりしなかったりを繰り返しながら徐々に悪化して全く起動しなくなった。』とのお話でした。
経験上こういう症状の場合は、最初にハードディスク障害を疑います。
それではと外付けのハードディスクからOSを起動してみます。問題なく正常に起動します。ロジックボード、メモリ、ディスプレイは起動を阻害している原因でないことがわかりました。
原因は内蔵ハードディスクにあることが分かりましたので、分解して取り出し物理障害がないかチェックしてみます・・・が意外にも正常でした。原因は別のところにあるようです。
ハードウェアテストも行いましたが何も問題は検出されませんでした。
ハードウェアに問題がないということはソフトウェアが怪しいですね。
Macは【Verboseモード】という、起動時のプロセスを一つずつ表示させる機能があります。実行してみると【Process crashed】とシステムエラーが大量に発生していることが分かりました。
原因はシステム障害で間違いないようです。
原因が分かれば対処方法は簡単。
まず内蔵ハードディスクの中身を丸ごと別のハードディスクに一旦バックアップします。バックアップ後(←ここ大事)元のハードディスクを初期化してOSを再インストールします。それが終わったらバックアップしたハードディスクから環境、データを内蔵ハードディスクに戻せば完了です。
作業完了後、動作確認をしましたが問題ありません。
システム障害はさまざまな原因が考えられますが、一般的に特定のソフトとOSアップデートが関係している事が多いように思います。
今回はハードディスク交換の必要もなく『修理代金も予想より安く済んだ。』とお客様にもお喜びいただきました。
パソコンの不調が分かりやすいのが起動時の動作です。起動に異常に時間がかかるような場合は要注意!お早目にご相談ください。
iMac 「正常に起動しない」の症状は?(修理に関する参考費用はこちら)
動作が遅い・固まる(修理に関する参考費用はこちら)
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