名古屋市北区のお客様より、電源が入らないiMacをお預かりしました。2008なのですでに10年以上が経過しています。
使用中にブレーカーが落ちて、その後から電源ボタンを押しても反応がありません。
できるならそのままの環境で使用したいと修理の依頼をいただきました。
長年の使用で大量のホコリ
この頃のiMacはガラスパネルを外した後、全面のアルミカバーを外してから液晶パネルを取り外します。
アルミカバーを取るときにカメラケーブルをは破損させないようにしましょう。
開けてみるとかなりのホコリがありました。
10年分のホコリですでからね。
ホコリ詰まりによる熱はパソコンにとっては大敵ですので、あとできちんと掃除をします。
仮電源に交換
電源が入らないということなので、まず正常な電源に交換をしてみます。
HDDの左側にあるのが電源ボードです。電源を交換したところ正常に起動できるのが確認できました。
電源の発注をして交換をします。写真は故障電源です。
コンデンサーが膨らんでいますね。
ブレーカーが落ちたせいで、電流の急激な変化に耐えきれなかったのでしょうか。
それとも、電源ボードの故障のせいでブレーカーが落ちたのかもしれません。
HDDのエラーで交換
HDDの診断で不良セクター(代替処理済みセクター)が見つかっています。10年以上使っているのでHDDエラーが出ていてもしかたありません。
早ければ3年ほどでもHDDは壊れますので、良く10年も持ったといえるかと思います。
せっかく電源を交換しても、そのままでは起動できなくなる可能性が高い。ついでに、HDDを新品に交換しておきます。
OSは10.6.8でそのまま環境をコピーして、起動できるようにします。
正常起動を確認
液晶パネル等を組戻して起動の確認をします。
特に問題ないのでご返却となります。
古い機械ではありますがパーツが手に入れば修理は可能です。もうしばらくは現役でいてくれると思います。
iMac 「正常に起動しない」の症状は?(修理に関する参考費用はこちら)
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