白山市のお客様から富士通 ESPRIMO FH53/B1が転倒して液晶パネルが割れたと持ち込まれました。
転倒の際にハードディスクも故障してしまった可能性もありましたが、スイッチを入れるとOSが起動しました。診断の結果は液晶パネルの破損のみでハードディスクには異常は見つからなかったものの、普段から動作が遅かったのと今後の寿命を考慮してSSDへの換装もあわせてご依頼いただきました。
まずはバックパネルを外します。背面のネジ10個を外します。
ネジを外したあとはバックパネルを外すのですが爪を折らないように専用の工具でバックパネルを外します。
次にハードディスクと液晶パネルを外す作業に入ります。まずはハードディスクの固定用金具(黄色のネジ2か所)を外します。液晶パネルの取り外しにはまず以下の赤色のネジ11か所を外します。
ハードディスクの固定用金具を外せば、簡単にハードディスクは取りはずすことができますが、液晶パネルにはもう少し手間が必要になります。
下部のスピーカー用ステイの裏側にもう1個ネジが隠れており、ステイをずらしてネジを外します。
次にマザーボードと液晶パネル間に接続されているケーブル2本を外します。特に信号用ケーブルは外しにくいので慎重に作業する必要があります。
以上を外せばPC本体と液晶パネルを分離することができました。
購入しておいた液晶パネルに交換します。
液晶パネルの交換が終わったら、ハードディスクからシステムごとコピーしたSSDを取り付けます。ケーブルが少し短いのでマウンターから少しずらしてSSDを取り付けする必要があります。
以下が液晶パネルとSSDを取り付けた状態です。液晶パネルのネジを取り付け、バックパネルも取り付けします。
液晶パネルも問題なく表示し、SSDで起動するようになりこれまでの遅さから解放され、電源ONからOSの起動完了までに約20秒とかなり高速になりました。
コロナウィルスの影響でPC部品の納期が遅れがちだったのですが、今回は予想よりも早く入荷し、早い修理ができました。これからも大切にパソコンをお使いいただき、もし機会がございましたら当店をご利用くださいませ。
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