こんにちは。パソコンドック24 新大阪店 です。
豊中市からお越しのお客様からお預かりした、
LenovoのMIIX 520-12IKBというノートパソコンからデータの取り出し事例です。
お客様からは、電源ボタンの押した感触が変わって、電源が入らなくなったということでした。
窓口でも確認してみましたが、確かに他のVolumeボタン等のカチカチ音と違い、電源ボタンだけバチンバチンと響くような音がなっていました。
もしかすると、電源ボタンのスイッチ自体が割れてるかもしれません。
お客様は修理はメーカーに依頼するためデータの取り出しをお願いしたいということなので、まずはそもそもどういう状態になっているのか、またデータは無事に抽出できるのかを確認するためにお預かりして、診断していくことにします。
画面を外して分解したところです。
赤丸の箇所が電源ボタンに関わるところです。
赤丸を拡大した図です。
電源ボタンのスイッチなのですが、
やはりスイッチ自体が割れていますね。
お隣のボリュームボタンが正常なので、見てわかると思います。
とりあえず、データのお取りだしのためにSSDを見ていきましょう。
ヒートシンクの下に隠れているのがM.2のSSDです。
しかし!
SSDを抜いて、データの読み取りを試みるものの、暗号化がかかって中が読めない!
なぜかというと・・・
BIOS上でセキュリティを有効にしているため、
他の機器では読み取りができず、パソコンに接続しないと簡単に読み込めない設定になっていました。(泣
仕方なくまたすべてを組み戻して無理やり起動させた状態からデータ引っ張る策を考えます。
壊れたスイッチをちょっといじって、一時的に電源を入れてみます。
ほいっと。
これで無事起動はできましたので、起動した状態でデータの抜き出しを実施しました。
お客様はデータのみでも大急ぎで。ということだったので、短納期でお渡しできて大変ご満足いただけたようです。
今回は運がよく、スイッチ部の破損だったので無理矢理電源をつけてあげることでなんとか事なきを得ましたが、これがマザーボード不良だった場合、データが抜けなくなるのでゾッとしました。
お客様にもセキュリティレベルを上げるのはいい心構えだけれども、トラブルが起こったときに目も当てられない状態になりますよ。とじっくりお話させていただいて、バックアップの重要性を再認識していただきました。
今回は少しレアケースですが、なんとかデータを抽出することももしかしたら可能です。
その後のデータの運用方法等もご希望に応じてご説明させていただきます!
何かトラブルが発生したら、無理にご自身で解決しようとして取返しのつかない状態になる前に、すぐにパソコンドック24までご相談ください!
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