こんにちは。パソコンドック24 新宿店 です。
今回は、近隣の新宿区西新宿のお客様より動作が遅いとの事で診断の依頼がありました。
マシンはHP 250 G7です。


実際に起動させてみると、起動に非常に時間がかかっています。起動してからもマウスポインタがクルクル回っている時間が長く、まともに使えるようになるまで数分間待たなければなりません。
タスクマネージャーを開いてみると、ディスク0(Cドライブ)が100%になったままになっています。
この状況が解消されないとスムーズな動作は期待できません。
このパソコンのスペックはHDD1TB、メモリ4GB、CPU Core i3第7世代となっています。
そもそものスペックがそれほど高くないですが、あきらめて買い替えるには早すぎます。
何が出来るでしょうか。
結論から言うとSSD換装一択と言ってしまって良いかもしれません。
OSの設定や状態を改善させる方法はそれなりにあるでしょう。 Windows updateを最新の状態にしたり、OS起動時と同時に起動するアプリを停止してみたり、それなりにやれることはありますが、何と言ってもSSD換装の効果に比べたら些細な事です。
早速分解して中身を見ていきます。
HDD 1TBが搭載されている場所にSSD 1TBを搭載するのが良いでしょうか。いえいえ、このパソコンはブレードタイプのPCIe SSDが搭載できるようになっています。
HDDの代わりに搭載できるSSDはSATA(さた)と呼ばれるインターフェースに限られ、速度がSATAの通信スピードに限定されてしまいます。HDD主流の時代に決められた通信仕様ですので仕方ありません。
最近のSSDはPCIe(ぴーしーあいいー)という通信仕様が主流になっており、SATA仕様のSSDより高速になっています。この空きスロットを使わない手はありません。
メモリも空きスロットが1つあり増設が出来ます。Windows10でメモリ4GBでは正直厳しくなってきました。Windows10を起動しただけでメモリの7割程度を使ってしまい、アプリケーションを幾つか起動したらほとんど余裕はありません。
動画編集などの重いアプリケーションを使わない限りは8GBあれば十分でしょう。
4GBメモリ×2枚にしましょう。
必要なハードウェアを組み込んだら、OSを入れます。
手段としては2通りあり、今までのOS環境(システム+アプリケーション+ユーザーデータ)を残す方法。もう一つはWindows10を最初から入れなおす方法です。
今回はデータ不要との事でWindows10をインストールし直す事になりました。
Windows10をインストールし、Windows updateや各種設定を行いました。
起動スピードを見てみましょう。
パスワード入力したにもかかわらず30秒以内で起動しました。
起動直後のタスクマネージャーを見てみましょう。
ディスク100%が確認できませんでした。
メモリも余裕ができて安心です。
この機種に限らず、DELL、HPなどの大きなサイズ(15.6インチ)のPCはHDDとブレード型SSDが両方搭載できるものが多いようです。
購入時にSSDを選択できたのでしょうが、価格が大きく異なっていたと思われます。
あなたのパソコンもNVMeタイプのSSDが搭載できるかもしれません。パソコンスペック表を確認してみて下さい。
判らなければご相談に乗りますのでお気軽にご連絡をください。
PC修理 「正常に起動しない」の症状は?(修理に関する参考費用はこちら)
更新:
公開: