北名古屋市からお越しのお客様より、「ブルースクリーンになってWindowsが起動しない」とご相談いただきました。
OSが正常に起動しない場合、ウイルス感染や機械的な故障など、様々な原因が考えられます。
DELL Vostro3471 ブルースクリーンが表示される
2年半ほど前に購入された、第9世代Core i5搭載のWindows10パソコンです。
自動修復が起動したり、上記の画像のようなブルースクリーンが出たりします。
エラーコードは「0x0000001」ですが、機械的な故障などでWindowsが起動できない場合に表示されるものです。
HDD故障が濃厚ですが、まずはお預かりして診断していきます。
分解:HDD
背面のネジを2個外します。
サイドパネルを外し、引っかかる可能性のあるフロントパネルも外します。
マウンターを固定しているネジ3個を外し、青い部分にあるレバーを押しながらずらしてからSATAと電源ケーブルを抜き取るとHDDが外せます。
メモリーのチェックテストを行いますがこちらは異常ありませんでした。
HDDステータス:正常
検証用パソコンに接続すると、ドライブエラーがあると表示されました。
ステータスは正常ですが、使用時間が10000時間を超えています。
更に「ハードウェアECC検知エラー回数」がかなりの数検出されています。
SeagateのHDDはこういったエラー数値が出やすい上、数が大きくてもあまり気にする必要はないのですが、全周の読み書きスピードテストを行うと30%ほど劣化しているという結果が出ました。
データが必要とのことですので、まずはデータ保全に取りかかります。
AOMEI自動バックアップ
元通りの状態に復元できないかどうかを調べている際に、AOMEIでの自動バックアップがHDD内に取られていることがわかりました。
隠しパーティーションとなっていて検証用パソコンのエクスプローラーなどではわからなかったのですが、インストールメディアから起動してみると、OS起動からAOMEI Buckupperも選べました。
選択して起動してみますが、復元用のイメージが見つからず復元を試すこともできません。
OS起動画面で選べてしまうことを考えると、同じHDD内に自動バックアップしている際になにかトラブルが起き、パーティーション構成が狂ってしまった可能性が高そうです。
システムの復元やWindows Updateのアンインストールも不可能です。
パーティーション構成が工場出荷状態と違うためか、内部データからリカバリーすることもできませんでした。
Windows10クリーンインストール
工場出荷状態に戻すことができないため、DELLのメーカーサイトからダウンロードしたドライバーソフトを使用してWindows10のクリーンインストールを行います。
DELLなどの海外メーカーは初期インストール済ソフトが少ないため、クリーンインストールでも購入時とほぼ変わらない状態にできることが利点ですね。
HDDは使用できないわけではないですが、上記の点を説明したところ新品のHDDに念のため交換することになりました。
2年半で10000時間ですので、かなりの時間利用されていたようです。
清掃・返却
内外部を清掃し、各機能の確認を行います。
デスクトップにデータ移行用のフォルダーを作成し、コピーしたら終了です。
パーティーション構成が通常と異なる状態になると、Windowsは起動領域を見失う場合があります。
イメージバックアップは外部メディアに取り、できれば手動で行うことが推奨されます。
やむを得ず構成変更を行う場合は、先にリカバリーメディア(工場出荷状態に戻すことができるUSBメモリーやディスク)を作成しておきましょう。
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