名古屋市西区からお越しのお客様より、「黒地に白文字のエラー画面が出てWindowsが起動しない」とご相談いただきました。
店頭で確認してみると「Windows Boot Manager」「File: \Boot\BCD」「Status: 0xc00000e9」と表示され、Windowsの起動画面になりません。
DELL Optiplex 3020 Windowsが正常起動しない
第4世代のCore i5が搭載された、ダウングレードモデルのWindows7パソコンです。
BCDエラーはWindowsの起動に必要な領域の破損ですので、HDD故障やウイルス感染が疑わしいですね。
データが大切とのことなのでお預かりして診断していきます。
分解:HDD
背面のネジを2個ゆるめ、サイドパネルをスライドして外します。
フロントパネルを外し、光学ドライブを左に引き抜いて外します。
HDDが見えました。
ロックを左にずらすとHDDを取り外せます。
メモリーのチェックテストでは異常は検出されませんでした。
HDDステータス:注意
不良セクターが120ほど検出されました。
HDDの故障は不良セクターが1でも、それがWindows起動に必要なファイルの場所だと起動できなくなる場合があります。
今回のBCDエラーはHDD故障が原因ですね。
故障と言っても軽度だったため、データ保全は無事でき一安心です。
SSD換装・メモリー増設
故障したHDDは240GBのSSDに換装し、メモリー4GBを1枚足して8GBにします。
再度メモリーのチェックテストを行い、異常検出や相性問題が出ないことを確認します。
BIOS設定変更
Windows10のクリーンインストールを行うため、BIOSの設定を変更します。
Secure BootはDisabledからEnabledに変更します。
LegacyからUEFIに変えたら、Windows10をクリーンインストールします。
Windows10クリーンインストール
元々がWindows10モデルのため、ライセンスはProバージョンで自動的に通りました。
Windows上でもメモリーが8GBで認識されていることを確認し、ドライバーインストールやWindows Updateなどの調整を進めます。
内外清掃・組み戻し
フロントパネル下のファンにかなりの埃があったため、そこを中心に清掃して組み戻します。
HDDやSSDは消耗品ですので、いつ故障するかわかりません。
SDカードやUSBメモリー、外付けHDDなどでもデータ復旧のご相談をいただくことがあるため、大切なデータは2箇所に同じデータがあるようにしておきましょう。
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