扇町店店長のタケちゃんです。
MacBook Pro Unibody 13.3inch (A1278)をお使いのお客様から、
「スープをこぼして電源が入らなくなってしまった」
とのこと。修理のためお預かりしました。
結構日にちが経っているとのことなので、今さら電源を入れてショートする可能性はまずないだろうと判断し、とりあえずは現象を確認。
…はい。ウンともスンとも言わねぇです。
さっそく分解して中を調べてみますと…ありゃま。
本体内部、特にキーボード周りがみごとに腐食しておりました。
幸い、ロジックボードへの腐食痕は見受けられなかったので、検証用キーボードを仮組みして電源ON。問題なく起動することができたので、今回の診断結果としてはキーボードユニットの通電不良ということで確定です。あとは交換あるのみ♪
…が、しかし!
このモデルの日本語キーボードというのが通常、国内はもとより海外でもなかなか流通しておらず、入手自体がかなり困難な上、手元に届くまで時間もかかります。
探すのにかなり苦労しましたが、何とか入手のメドがついたのでお客様ご了承の上、発注。10日ほどして海外からパーツ到着後、いざ交換!
これがまたネジの数が多いのなんの…。
通常、Windowsマシン等のキーボードはそのもの自体がまるで板チョコのような一枚のユニットになっており、本体とケーブルを繋げばそれ以外はそんなに交換作業は難しくないのですが、この機種に関してだけは全く違います。キーひとつひとつの境目(?)にちっちゃいネジがいくつもついており、裏側から全てシャーシに留めていかなければいけません。
それにしてもまぁこんな緻密な設計、一体どうやったら思いつくんでしょうかねぇ…
とりあえず元のキーボードを外すべく、ネジを根気よくバラしていってたのですが、ふと、ここで問題が発生。
なんとネジそのものまでが腐食してしまっている箇所が3箇所もあり、このままではキーボードが取れない!
かなり慎重に緩めていったのですが、何をどうやっても取れなかったので仕方なく強硬手段に出ることにしました。といってもネジの頭を切断しただけですが…w
後は極細ニッパーで残ったネジを完全に取り除き、同じサイズのネジを取り付けて無事交換完了です。正常起動を確認後、無事納品させて頂きました(^^)v
愛しのMacBookに味噌汁やらスープやら何やらこぼしてしまって起動しなくなってしまったお客様!諦める前にぜひ一度お電話下さいね~♪
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