北名古屋市からお越しのお客様より、「英語の文が表示されてWindowsが起動しない」とご相談いただきました。
電源を入れると「>>Checking Media Presence......」のあとに「Insert system disk in drive. Press any key when ready....」と表示されます。
dynabook P1E5KJBL E5/K Windowsが起動しない
第8世代Core i7搭載のWindows10モデルです。
「Insert system disk in drive. Press any key when ready....」と表示されOSが正常起動しません。
この表記は、「起動するためのドライブが見つからないためシステムディスクをドライブへ入れてください」という意味です。
今までも何度かWindowsが起動しないことがあり、今回は何度試しても全くWindowsが起動しなくなってしまったためお持ち込みいただきました。
このノートパソコンはOptaneメモリーキャッシュSSDと1TBのHDDで構成されているので、どちらかの故障かキャッシュシステム破損の可能性が高いです。
分解:Optaneメモリー・HDD
メモリースロットへアクセスできる蓋と光学ドライブを外します。
見える全てのネジを外します。
右端にあるバッテリーコネクターを抜いたあと、OptaneメモリーとHDDを外します。
仮組みしてメモリーのチェックテストを進め、異常が検出されないのを確認しました。
Optaneメモリー故障・HDD正常
HDDは特に異常ありませんが、Optaneメモリーが故障していました。
16と型番に表記があるにも関わらず、4294967.2GBというとんでもない容量になっています。
ステータスも不明で、どんな状態かわかりません。
読み書きのスピードテストを起動するも、まともに認識せずテストができませんでした。
Optaneメモリーが故障したためか、HDDもドライブ名は見えますが通常の方法ではCドライブの内部データにアクセスできません。
ディスクの管理でも「Unknown」となっています。
Optaneメモリー故障によるキャッシュシステムが破損し、今回の症状が出たようです。
SSD換装・HDDデータドライブ化
Optaneを利用するとキャッシュシステム破損の可能性があり、HDD単体にしてしまうと現在よりもスピードが落ちます。
Optaneメモリー用のスロットへNVMe SSD250GBを差し、1TBのHDDはデータ用のDドライブにして修理することになりました。
Windows11インストール
第8世代CPUということで、このパソコンはWindows11に対応しています。
Windows10は2025年10月にサポートが終了してしまうため、Windows11で修理することになりました。
まずは内部データからリカバリーメディアを特殊作成し、検証用のOptaneメモリーを使用してリカバリーします。
その後、必要なデータを取り出しWindows11をNVMe SSDへクリーンインストールします。
「dynabook P2-T7KP-BW 自動修復で起動しない」(パソコンドック24名古屋・庄内緑地公園店オフィシャルサイト)の記事と同様に進めていきます。
プリインストールソフトウェアもインストールできました。
BitLockerはトラブルの元となるため、外しておきます。
今回はBitLockerの回復キーがわかったためデータの復旧も可能でしたが、必要なデータがなかったためデータのお渡しはいたしませんでした。
清掃・返却
仮組みでの作業でしたので、内部清掃後組み戻して外部清掃も行います。
お預かりしていた情報でMicrosoft Officeのライセンス認証を行い、返却です。
NVMe SSDにしたことによって速くなり、データも今までより多く保存できるようになりました。
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