名古屋市中区の方よりLenovo ThinkBook 13s G2 ITL Type 20V9のヒンジ割れと、ACアダプターを繋ぐと電源が落ちる症状でご相談がありました。
ACアダプターを繋ぐと少ししてから電源が落ちてしまいます。
ヒンジは液晶側右が浮いていますので、補修が必要です。
ThinkBook 13s G2は、ヒンジ破損が多い機種です。
構造的な問題と思われ、特徴的な破損をします。
ACアダプター不良
Windowsを起動させずにBIOS画面でACアダプターを繋いでもやはり電源が落ちてしまいます。
これによりソフト的な不具合ではないのはわかりましたので、試しにACアダプターを交換してみます。
ACアダプターはLenovoの付属アダプターで、USB-Cタイプの充電器です。
USB-Cは汎用使用できるため、当店のアダプターに交換してみました。
すると電源が落ちることもなく正常に使用できました。
ACアダプター不良で電源が落ちていますので、アダプターはオーナー様で購入を検討されることになりました。
ヒンジ部までの分解
分解して確認します。
液晶パネルは開いたままで作業していきます。
裏面のネジを取り裏蓋を外します。
バッテリーコネクターを最初に外してから、SSDチェック。
ディスプレイケーブル・カメラケーブル・アンテナケーブルを外してから、本体側ヒンジネジを外して上半身を分離します。
ベゼルを剥がす前に目隠しカバーを外さないとなりません。
本来右方向にスライドさせて外しますが、ヒンジ割れの影響で半分はずれていました。
目隠しカバーを外すと3個のネジがあるので取り外します。
ベゼルが外せるようになりますので、慎重に外します。
ヒンジ部・台座ごと取れて破損
ヒンジ部はネジ受けがある金属の台座ごと剥がれて取れていました。
本来四角の部分同士が接着されていますが、強度不足で剥がれています。
この壊れ方が特徴的で、過去にも遭遇しています。
すぐ左のプラスチックの台座も割れて剥がれていますので補修が必要です。
穴開けなしで接着補修
当店のヒンジ補修では、基本的に穴開けはおこないません。
バックパネルとヒンジ金具は両方とも金属のため、成形補修材は使えませんので接着固定となります。
前処理をおこないますが、液晶パネル保護のため両面テープを剥がしてパネルを外しておきます。
ヒンジ金具と、バックパネルに残っている接着剤を完全に削り取っておきます。
ヒンジ金具の蝶番のネジも少し緩めます。
これで準備は終わりました。
接着固定をおこないますが、やり直しはきかないので一発勝負です。
きれいな出来上がりとなりました。
組み立て・確認
翌日まで固定してから組み立てます。
見た目もきれいに仕上がりました。
開閉の確認をしていただきご返却となります。
蝶番が緩めてあるので最後まで丁寧に閉じていただくことと、パネル中央部を持って開閉していただくことをお願いいたしました。
見た目も元通りでお喜びいただけました。
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