こんにちは。パソコンドック24 蒲田店 の倉持です。
大田区の在住の方から MacBook Pro (Retina, 13-inch, Early 2015) をお預かりしました。
お持ちいただいた時の状況
起動すると黒い画面で?マークしか表示されないという症状です。
この画面は、「起動ディスクがありません」という意味の表示です。
本機体は、SSDを搭載しているモデルですので、分解してSSDを取り出し、検査していきます。
詳細診断・パーツ交換
まずはS.M.A.R.T値検査をしたところ、異常はありませんね。
しかも使用時間が短く、あまり使用していなかったようです。
Mac OSが壊れた論理障害ですね。
PCは、自動車と同じで、使用していないと不具合が出る特徴があります。
大きくは、
① バッテリ 完全に放電した状態(0%)のまま長期間放置すると劣化してしまいます。
② OS Windows や Mac-OSでも、更新しないままですと、挙動がおかしくなったり、最悪OSが壊れてしまいます。
現在使用していないので幸い大切なデータは入っておらず、再セットアップしてお孫さんに譲られるとのことでした。
SSDは壊れていないので、そのまま再セットアップは可能なのですが、元々ついていたSSDは、世代が古いため最大インストール可能OS 12をインストールすると、かなり遅くなります。
具体的には、レインボーカーソルがくるくる回るケースが増えてしまいます。
折角お孫さんにお渡しするので快適なPCに仕上げたいと思い、ファームウェアをアップデートするとNVMeタイプのSSDが使用可能となるので、NVMeタイプのSSDへの換装をご提案しました。
下記が性能比較です。
順次読み取り 1,353MB/秒
順次書き込み 665MB/秒
ランダム シーク リード ライト (IOPS 32KQD20) 647MB/秒
IOPS 4KQD1 29MB/秒
順次読み取り 1,701MB/秒
順次書き込み 1,282MB/秒
ランダム シーク リード ライト (IOPS 32KQD20) 1,120MB/秒
IOPS 4KQD1 66MB/秒
ほぼ2倍の性能向上が期待できます。
お客様にご了承頂き、交換作業をすすめていきます。
NVMeタイプのSSDは発熱するので、放熱シートを張ってしっかりと対策していきます。
修理完了・動作確認
OSのインストールもサクサク進み、作業完了!
自前の同世代Mac miniでデフォルトのSSDに、OS 12をインストールした際にあまりにも重くて、10.15に戻しましたが、これは快適ですね。
OS側でSSDの速度をクリッピングしているそうですが、ストレス無く使用できるレベルです。
納入時にはお客様にも喜んでいただき、これで胸を張ってお孫様にお譲りできますね。
背面のリンゴマークが光るのは、2015年モデルまでとなっておりこの光るリンゴマークはなかなかインパクトがあります。
今のモデルは光らないので、譲り受けたお孫さんはラッキーかもしれませんね!
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