こんにちは。パソコンドック24 名古屋・庄内緑地公園店 です。
愛知県清須市の方より、Lenovo ideapad 320S-13IKB Type81AKの液晶側ヒンジ金具が外れてしまい、開閉が出来ないと修理のご依頼がありました。
ヒンジ重度破損だが穴を開けずに修理したい
液晶右側のヒンジ部が完全に外れてしまい、開閉もままならない状態でした。
元はWindows10のパソコンですが、Windows11にアップデート済みなので2025年10月以降も使用できます。できればきれいに直して使いたいとのご希望です。
当店でのヒンジ補修は、基本的に穴開けをいたしません。
見た目が変わらずそのままでお使いいただけます。
分解・環境保全
裏蓋を外すためにネジを外します。
裏蓋は簡単に取り外せます。
裏蓋を取って、バッテリーコネクターを抜き取り通電を遮断します。
その後、SSDを取り外して保全のためにコピーを取っておきます。
SSD検査とメモリーテストでは異常はありませんでした。
液晶側取り外し・本体側ヒンジネジ受け左右破損
液晶側ヒンジの状態を確認するため上半身を取り外したところ、本体側のヒンジネジ受けの破損が確認されました。右側は割れが2ヶ所です。
左側は1ヶ所割れていました。
ヒンジ割れしている時無理に開閉を続けると他の部分に力がかかり、正常な部分も割れることがあります。
今回のものはその状態なのが明らかです。
3ヶ所とも固定しないとなりません。
液晶部の分解
液晶側を分解していきます。
最初に目隠しカバーを右にずらして取り外します。
右ヒンジ部は完全に取れていました。
ベゼルはテープで貼り付けてあり、かなり薄いので丁寧に剥がしていきます。
液晶パネルは両面テープ貼りです。
テープは引っ張って取るタイプですがもろくなっていて切れてしまったので、剥がすのに手間がかかりました。
バックパネルは金属製
ヒンジネジ受けの破損状況です。
4ヶ所のネジ受けが剥がれて取れている上、角が歪んでいます。
ゆがみがある場合は少々やっかいですね。
金属のバックパネルの場合、今回のようにネジ受けが周囲の樹脂ごとすっぽり取れているパターンが多いです。
金属部に樹脂を接着剤で貼り付けていますが、単純に樹脂部の強度が不足していると思われます。
Macbookの様に金属パネルにネジ山を削り込まないと強度が足りないようです。
補修完成
特殊な方法を使ってネジ受け部の固定補修をおこないました。
固定する前に蝶番のネジを少しだけ緩めてあります。
左側の蝶番も少し緩めてから、ネジ受け部の補強をおこなってあります。
本体側のネジ受けも補修が完了しました。
仕上がり確認
組み立ててから確認。
隙間は無くなり、開閉も正常に出来ます。
ボルト止めはしていませんので、元通りの外観です。
ご返却時には注意点を2点お伝えしています。
・パネル中央部を持って開閉をしていただく
・蝶番のネジを緩めてあるので、最後まで丁寧に締めていただく
ヒンジが浮いてきたり、開閉時に音がする時は早めに修理が必要です。
そのまま使い続けると正常な部分のネジ受けも破損します。
ヒンジ不具合は良くなることはありませんので、ご注意ください。
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