こんにちは。パソコンドック24 名古屋・庄内緑地公園店 です。

清須市からお越しのお客様より、「Windows起動後2~3分で必ずフリーズする」とご相談いただきました。
メーカーに相談してリカバリーを試したものの、途中で失敗してしまったとのことです。
HP ENVY TE01-1110jp 起動後一定時間でフリーズする

第10世代のCore i5が搭載された、グラフィックボードつきのデスクトップパソコンです。
CAD用途でお使いでしたがフリーズが発生するようになり、その時間がだんだん短くなってきたとのことです。

メーカーの指示でリカバリーを試したが失敗してしまい、現在は「起動デバイスが見つかりません」となってWindowsが起動しません。
固まってしまうとなるとメモリー・SSD・グラフィックボードなど様々な原因が考えられます。
切り分けのため、分解して診断していきます。
分解:SSD・HDD

ネジを緩め、サイドパネルを外します。
ほとんどトルクスネジなので、対応ドライバーを使用します。

フロントパネルを外します。

電源ケーブルとデータ転送ケーブルを抜き、光学ドライブを押し出します。

黒網のフレームを外します。

フロントにある5個のネジを外します。

光学ドライブマウンターとHDDを外します。

ようやくSSDにたどり着きました。
SSD・HDDステータス:正常

Windows起動後に固まるのでSSD故障の可能性が考えられましたが、異常はありませんでした。
念のため読み書きのスピードテストを行いましたが、そちらも問題は見つかりません。

HDDも同様です。
メモリーのエラーチェックが固まる
電源は入るのでメモリーのエラーチェックを進めたところ、20秒ほどで固まってしまいました。

二度ほどやり直してみましたが、大体20秒~1分半で同じように止まってしまいます。
となるとメモリーにフリーズの原因がありそうです。
接触不良解消で改善

CPUファンのすぐ隣に16GBのメモリーが1枚差されています。
一度メモリーを取り外してスロットの清掃をして差し直し、再度チェックテストを行ってみます。

今度は3時間40分ほどかけて完走し、止まることはありませんでした。
接触不良は移動や埃などで起こる可能性が高まるため、パソコン内部を丁寧に清掃します。
導電処置

再発防止のため、清掃と合わせてメモリー端子に導電剤を塗布しました。
リカバリー確認
お預かり前のリカバリーでは失敗したとのことですので、検証用SSDで初期化を試みます。

「HP Cloud Recovery Tool」を使用してリカバリーメディアを作成します。

途中で失敗することはなく、無事アカウント設定画面までたどり着きました。
負荷テスト・外部清掃
CPUとメモリーの負荷テストを行い、Windows上でも問題がないことを確認します。

リカバリーはお客様がご自分で行われるとのことでしたので、確認写真を撮影後元通りに組み戻しました。
フリーズで何度も強制終了を行うと、OSやSSD・HDDなどに負担がかかり破損に繋がります。
今回は接触不良だけで済み、なによりでした。
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