こんにちは。パソコンドック24 新宿店 です。
今回は横浜市のお客様より充電が出来なくなったLenovo ideapadをお預かりしました。
お持ちいただいたときの状況
最近のパソコンはDCジャックがType-C充電ポートになっているものが増えてきました。
故障原因
Type-Cコネクタは基板に直接実装されているものが多くなっていますが、衝撃に弱く半田実装が取れやすい傾向があります。
コネクタの抜き差しをする際には上下に動かすでしょうし、コネクタを挿しこんだまま移動させた時にケーブルコネクタの下に物があったりすると上側に負荷がかかってしまいます。
1回は弱くても何度も繰り返されていると半田実装が取れてしまうでしょう。
そして、まさしく今回持ち込まれたパソコンは半田実装が完全に取れてしまっていました。
このパソコン、なんとType-Cポートが一つしかありません。
パソコンによっては複数個のType-Cポートが用意されています。
壊れることは想定されていないかもしれませんが、1つ壊れてももう片方で充電できるでしょう。このパソコンはType-Cポートを修復しない限り使えないパソコンになってしまいます。
取れてしまったType-Cコネクタをよく見ると、焦げて端子が無くなってしまっているところも見受けられます。接触が悪くなった時に電気が流れにくくなり、高温になって焼け焦げたものと思われます。
基板側のパターンが剥がれたり、焼け焦げて消失してしまっていると再実装は非常に困難になってしまいます。
幸いなことにパターン剥がれもなく、焼け焦げも軽微な状態でした。もう一度実装出来そうです。同じType-Cコネクタを探して取り寄せします。
再実装を行いますが、元の状態は半田の量が少ないように感じました。
スルーホールと呼ばれる固定用の穴にしっかりと半田が入り込むよう注意しました。
再組立を行い、ちゃんと充電されるようになったかを確認します。
充電ランプは正常に点灯しています。
Windows起動後の画面でも充電マークが付くことを確認出来ました。
修理完了
無事充電できているようです。
これでまた使えるパソコンに復活しました。
Type-Cの接触不良でお困りでしたら是非お持ち込み下さい。
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