こんにちは。パソコンドック24 名古屋・庄内緑地公園店 です。
名古屋市北区からお越しのお客様より、「友人に貸したあとMicrosoft Officeがなくなっている」とご相談いただきました。
スタートメニューやプログラム一覧にMS Officeが存在しないため、アンインストールされたような状態になっています。
VAIO F14 VJF14180221L PC8970C11N 初期化希望・MS Office再インストール
第11世代Core i5・Windows11搭載の13.3インチ小型ノートパソコンです。
MS Officeが開けず、更にMicrosoft Edgeを開くとおかしなスタート画面になるとお持ち込みいただきました。
VAIOのパソコンなのに、FMV(富士通)のスタートページが開きます。
詳しく伺うともう一台お持ちのパソコンが富士通ということで、One DriveやMicrosoft アカウントで自動同期されてしまったようです。
Micrsofot アカウントは便利な部分もありますが、最近では使用者の許可を取ることなくバックアップや同期を行う設定になってきているので、仕様をよく存じない方が使うには難しい設定になってきました。
スタートメニューを確認すると、いくつかのプログラムに「インストール」という文字があります。
こちらも同期されたもののようです。
「PC Cleaner」や「PC HelpSoft Driver Updater」はマルウェアですので、駆除が必要ですね。
MS Officeはこのところアンインストールをしていないのに開けなくなったり、プログラムから消えていたりする事例をそれなりの頻度で確認しています。
定例アップデートなどで書き換えられてしまうのでしょうか。
プログラムではなくMicrosoft Store アプリとしてインストールされていることもあり、挙動が不安定です。
今回は友人に貸していたこともあり、データは消えても構わないので初期化を前提として修理を希望されました。
Microsoft アカウントに保存されていたMicrosoft Officeライセンスも確認できましたので、診断の上修理に取りかかります。
分解:SSD
12個のネジを外し、ベースカバーを取り外します。
基板に繋がっているバッテリーコネクターを抜き、左端にあるSSDを取り外します。
環境保全を行っている間に仮組みし、メモリーのエラーテストを行いましたが問題は見つかりませんでした。
SSDステータス:正常
使用時間は短く、パーセンテージの低下もありません。
マルウェア感染
パソコンを起動して少し時間が経ったあと、「PC HelpSoft Driver Updater」が起動しました。
こちらは勝手にパソコンの内部をスキャンし、ドライバーのアップデートが必要だったり破損していると見せかけたりするソフトです。
SSDだと実感は薄いですが、この手のソフトが増えると動きが重くなり操作に影響が出ます。
また実際にアップデートしようとすると有料版の購入を求められ、進めるとパソコンに適用しないドライバーが当てられる可能性があります。
いわゆる広告詐欺ソフトと呼ばれるもので、害しかありません。
ウイルス駆除では消しきれない可能性が高いため、お客様の希望通り初期化を進めます。
回復ドライブ作成
VAIOのメーカーサイトで調べると、リカバリーメディアはWindowsの機能で作る回復ドライブでした。
USBメモリーに回復ドライブを作成しました。
初期状態に戻す
USBメモリーから起動し、「ドライブから回復する」を選択します。
「初期状態に戻す」はCドライブの初期化しか行わないため、全体を書き戻せる外部メディアからの回復・リカバリーが望ましいです。
初期化が完了したらWindows Updateやメーカーアップデート、MS Officeのインストールを進めます。
ある程度の作業が完了したら、仮組み状態だったパソコンを内部清掃しながら組み戻します。
SSDの放熱対策があまりされていなかったためヒートシンク(放熱板)の追加を提案しましたが、金額の兼ね合いで今回は見送りになりました。
外部清掃・返却
外部清掃も行い、カメラやWi-Fiの確認が完了したら返却です。
One Driveは自動起動しないよう設定したので、勝手な同期はされないようになりました。
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