iMac Late 2015 電源は入るがOSが起動しない

こんにちは。パソコンドック24 広島店 です。

今回は広島市中区のお客様より、iMac 27-inch, Late 2015をお預かりしました。
ご依頼の内容としては、「電源は入るがMacOSが起動しない」です。

お持ちいただいた状況

ある日、電源を入れてみるとMacOSが起動しなくなっており、写真のような表示が出るようになったとのお話でしたので、原因の究明の為に詳細診断をお申込みいただきました。

診断開始

早速、診断に取りかかっていきましょう。
筐体を分解して状況を確認します。

内蔵SSDはロジックボードの裏側に有り、取り外す為にはロジックボードをおろす必要があります。

診断の中で内蔵ハードディスクやSSD、メモリ等を順番にチェックしていくと、HDDに異常がある事が分かりました。

こちらのiMacはFusion Driveが設定されていました。
Fusion DriveとはApple独自のドライブで、「少量のSSDと大容量のHDDを組み合わせることで両者良いとこ取りなドライブを実現している」というものなのですが、今回のようにSSDかHDDのどちらかに異常が発生するとデータの復元が非常に厳しくなってしまいます。

お客様に現状報告とお見積りをご案内すると、今回はデータの復元を諦め、HDDをSSDに換装してMacOSをインストールしてほしいとのご依頼をいただきましたので、交換部品のお取り寄せを行い、修理に取り掛かります。

HDDの交換とMacOSのインストール

今回はHDDの交換に際して、SSDへの換装を行い、逆の手順で組み戻していきます。
また、Fusion Driveの設定を行わないようにしました。
MacOSは使用されていた以前のバージョンが良いとのことでMojaveをインストールします。

インストール完了

インストールが完了し、正常に起動する状態になりました。
HDDからSSDへ換装したことにより、以前より高速で起動するようになっています。

修理完了

最近はこの年代のiMacはHDDの調子が悪くなるケースが増えているという話をよく伺います。
しかしこれらのiMacは購入店では修理対応してもらえず、メーカーでは既に修理を受け付けてないという状況です。その為、当店に修理のお問い合わせいただく事が多くございます。

パソコンドック24 広島店 ではこれらiMacの修理を受け付けております。
可能な限りお客様のご希望に沿えるように頑張っておりますので、是非お問い合わせ下さい。

公開：2024年11月7日