こんにちは!パソコンドック24 横須賀店 です。
今回は横須賀市野比から、自作パソコンをお預かりしました。
自作をした時からたまにブルースクリーン画面が表示されることがあり、だましだまし使っていたそうです。
しかし、Windows updateに失敗し、OS起動後に真っ暗の画面にマウスカーソルだけの状態になってしまったとのことです。
お持ちいただいた時の状況
オープンフレームのカッコいいデザインです!
電源を入れると確かにご指摘の症状が再現しました。
どうしてWindowsが起動しないのか、原因を切り分けていきます。
分解・診断
原因の切り分けのためにまずは当店の検証用SSDに交換し、Windowsを起動すると問題なく起動しました。
また、CPU、メモリ、グラフィックボードの負荷テストでも異常は見当たりませんでした。
そのため、お客様のSSDやOS側に問題が発生していそうです。
一方で、お客様のSSDも不良セクタはなく、一見異常はないように思われました。
しかし、SSDに負荷がかかり高温になると認識されなくなることが分かりました。
過去にも何度かブルースクリーンが発生していたというのは、おそらくゲームなどの大きなデータのアップデート等でSSDの読み書きが多いときに発生していたのかもしれません。
今回は24H2という大型アップデートでSSDに負荷がかかってしまい、更新中にSSDの認識が外れたことでWindowsが破損してしまった可能性が高いです。
PCIe 4.0 NVMe SSDだったので、高速で読み書きができる代わりに発熱が大きいものがあり、マザーボードの付属のヒートシンクだけでは熱暴走が発生する場合があります。
そのため今回はSSDにクーラー付きのヒートシンクを取り付けます。
簡易水冷とグラフィックボードのスペースの兼ね合いでカタツムリみたいな細いこちらを今回は採用しました。
これによりSSDに負荷をかけてもマウントが外れることがなくなりました。
修理完了
Windows自体はシステムデータの破損が激しかったために初期化をせずに修復することはかなわなかったため、今回はリフレッシュパック作業にてWindowsの再インストールやシステムの整備を行って修理完了です!
直すついでにほかにも自作PCならではのメンテナンスを色々しましたのでこちらもご紹介します。
・CPUのグリスアップとファンの清掃
診断の時にCPUの負荷テストをしたところ、エラーはなかったものの、CPUにサーマルスロットリングが起きていたので、CPUのグリスを塗りなおし、ファンの清掃をしました。
・クーラーのチューニング
メーカーは静音設計をうたって各ファンの回転は控えめになっていることが多いですが、冷えない=半導体の寿命を縮めるので、BIOSでCPUクーラーやケースファンの調整、OS上にアプリを入れてグラフィックボードのファンカーブの調整なども行いました。
上記2つの作業をした結果、CPUのサーマルスロットリングが起きなくなりました!
自作PCはメンテナンスをしないと寿命が縮んでしまったり、本来の性能が発揮できなくなります。
ぜひお近くのパソコンドック24にご相談くださいませ。
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