こんにちは。パソコンドック24 新大阪店 です。
水をこぼして動作しなくなってしまったMacBook Airの修理ご依頼がありました。
こぼした後、1度は起動したそうですが、すぐに電源が切れて2度と起動しなくなったとの事です。
このような水損のケースで「やってはいけないこと」は無事かどうか確かめることで、
試しに電源を入れてみたくなる気持ちは誰しもありますが、
これが致命傷になったノートPCはたくさんあります。
水損時はすぐに電源を切って、ACアダプタ、バッテリーをはずします。
この時点で内部ショートしていなければ復旧は難しくありません。
もうひとつ重要な事は、直ちに本体を分解して水分を拭き取り乾燥させる事です。
乾燥まで時間がかかると内部の配線や端子が腐食しますので、
ショートしていなくても使用不能になってしまいます。
MacBook Airをまずは分解します。
ロジックボードからバッテリーにかけてかなり濡れていますね、CPU、SSD、各種コネクタ部も濡れています。
アンダーパネルもたっぷり濡れています
PIC6
ボディのあちらこちらに、水濡れ検出マーカーシールが貼られていて、濡れると赤色に変色します。
バッテリーにも貼っています、水損していないバッテリーと水損したバッテリー。
右のバッテリーにある白丸シールのうちひとつが赤くなっています。
ロジックボード上の電力経路上にショートしている箇所があり、バッテリーは復旧不能で交換の必要があることが判明しました、ただしロジックボードの方はまだ見込みがあります。
分解して水分を全て拭き取り専用の薬品で洗浄しますが、BGAチップ裏面等にも浸水している可能性がある為、さらにヒートガンを使い、熱破壊しないように温度コントロールしながらロジックボードや各パーツを熱し、完全乾燥した上でロジックボードの修復を行います。
その結果、無事復旧しました(画面表示している写真を撮り忘れていました・・・・)。
幸いキーボードには問題はありませんでしたので、ロジックボード補修+バッテリー交換で、今回の水損修理はロジックボード全交換より格段に安価でできました。
PC修理 水こぼし・水没(修理に関する参考費用はこちら)
MacBook Air 「正常に起動しない」の症状は?(修理に関する参考費用はこちら)
更新:
公開: