こんにちは。パソコンドック24 新宿店 です。
今回は東京都新宿区百人町のお客様より出張のご依頼を頂きました。
複数のPCで相互に共有フォルダ環境を構築していたが、その内の1台だけ共有フォルダにアクセス出来なくなってしまったとの事で大変お困りでした。
診断内容
アクセス出来なくなる前にレイアウト変更を行った後から繋がらなくなったというお話を伺った為、配線ミスが無いか確認致しました。
ケーブルが抜けかかっている事もなく、物理的な配線は問題ないと判断致しました。
次に、各PCのNW設定を確認致しました。
少し具体的なお話になりますが、「コントロールパネル」>「ネットワークとインターネット」>「ネットワーク接続」を開き、対象のネットワークデバイスのプロパティより、IPアドレスが固定化されていないかを確認しました。
今回のお客様の環境ではIPアドレスを固定せず自動割り当てで設定されているとの事でした。
コマンドプロンプトにて「ipconfig -all」というコマンドを実行し、設定値の情報を確認しました。
結果としてはIPアドレスも割り当てられておりデフォルトゲートウェイも設定されておりました。
また、それぞれのPC間では「ping」コマンドで導通を確認してみましたが、問題なく通信は出来ておりました。
配線も初歩的なネットワークの設定値も問題はありませんでした。
Windowsの設定の問題であろうとは思いましたが、今までは使えていたとの事だったので何がトリガーだったのか悩みました。
たまたま、更新履歴を確認していた際にレイアウト変更と同時期に当該PCのみWindows11 24H2にアップデートされている事が分かりました。
Windows11 24H2アップデート後にNAS等の共有フォルダにアクセス出来なくなる症状があった事を思い出し、今回も同じではないかと推測し設定変更を行ってみる事にしました。
作業内容
グループポリシーエディターを起動し、左側のツリーで下記の順番でクリックしていきます。
・「コンピューターの構成」
・「管理用テンプレート」
・「ネットワーク」
・「Lanmanワークステーション」
次に右側の項目の中から「安全でないゲストログオンを有効にする」という項目をダブルクリックし「有効」から「未構成」にチェックを切り替えました。
設定変更作業後、一度PCを再起動させました。
完了・確認
作業後、共有フォルダにアクセス出来る様になりました。
他のPCも24H2にアップデートした時に同じ状態になる可能性があるので、お客様に設定項目をお伝えし作業完了となりました。
お伺いする前は配線関係だろうと軽く考えておりましたが、実際現地で確認してみると全く違う所が原因でした。
ある程度の当たりをつけて作業をする事も大事ですが、色んな視点から考える事も大事である事を痛感した案件でした。
当店は持込み修理だけでなく、分解を伴わない作業であれば出張サービスも行っておりますので、お困りの際はお気軽にお問い合わせください。
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