こんにちは。パソコンドック24 田町店 です。
今回はジュースを零してしまった後から、一部キーが入力できないとご依頼いただいた、Lenovo X1 Carbon Gen10のキーボードパネル交換の修理となります。
1.状態確認
まず、状態を確認していきます。
水没後はキーボード以外は問題なく使用できていたということですが、電源を投入することで別箇所の故障が発生するのは避けたいため、電源を入れずに早速分解していきます。
キーボードパネルはマザーボードやバッテリーなどを全て取り外した先にあることが多く、この機種もそのタイプのようです。
マザーボードを取り外した後の全体です。
中央から左上付近をよく見てみると、に液体が零れた痕跡というより乾ききっていない液体が残っていました。
危ない状態かと思いきや、幸運なことにマザーボードはテープなどで保護されていたため、液体によるダメージはない状態でキーボードパネルのみの故障と判断出来ました。
2.修理
ここまで確認出来たらキーボードパネル交換となります。
この機種はキーボードパネルは50本を軽く超えるものすごく小さなネジを使用することで固定されています。
多くのネジを外してキーボードパネルを取り外します。
実はLenovoの一部機種はキーボードパネルにタッチパッドのクリック部分や中央部分のトラックポイントが一緒になっています。
それらも丸ごと交換となります。
新しいキーボードを付けたら非常に小さく大量のネジを組み戻していきます。
ここがキーボードパネル交換で一番大変な作業となります。
3.動作チェック
組戻しが完了しましたら実際に起動して動作確認となります。
確認方法としては
・一つ一つ押して正しい文字が入力されるか。
・連続で押した際に入力されないことなどはないか。
等をテストし問題なければ修理完了です。
テスト結果は問題なかったためそのままご納品させていただきました。
今回はキーボードパネルのみの故障となりましたが、水濡れの場合は時間経過で故障個所が増えることもございます。
数日~1、2週間では内部の液体が換装せずに残ったままということもあるので、水没してしまった時はとりあえず電源投入はせずにご相談いただければと存じます。
夏の季節はお飲み物等が手元にあることが多く、水濡れリスクが上がる季節となります。
何かあった際は気兼ねなく当店までご相談いただければと存じます。
スタッフ一同、ご相談・ご来店をお待ちしております。
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