こんにちは。パソコンドック24 渋谷店 です。
今回のお客様ですが、液晶パネルが割れてしまったとの事です。
PCのモデルは、MacBookPro13インチA2338です。
お持ちいただいた時の状況
このロゴが書いてあるパーツはストライプと呼んでいますが、そこが割れているのが確認できますね。
恐らくこの部分に何かが挟まってしまい、ストライプが割れると同時に液晶パネルも割れてしまったと推測します。
稀にストライプのみ割れていて、液晶が割れていないパターンもありますが、今回はそこそこ強い力が加わったと思われます。
分解作業
それでは早速修理を始めます。まずは裏蓋を開けました。
今回は液晶交換作業なので、この後の作業は「上半身を外す」ことがテーマとなります。
バッテリーのケーブルをネジを外します。
ケーブル→ネジの順で外しますが、ケーブルは横にまっすぐ抜きます。
とても細いケーブルなので、慎重に抜く必要があります。
これはアンテナケーブルです。
ロジックボードそのものにアンテナケーブルが接続されています。
ひと昔前は無線カード+ケーブルの組み合わせでしたね。
パーツが少ない分、全体的にロジックボードの見た目がすっきりしていると思います。
無線カードがあると、カードスロットが存在する分、凹凸が出てしまいます。
ロジックボードから伸びる液晶ケーブルを外します。
このケーブルは2箇所外す部分がありますが、特にこの丸の部分のネジは細くて長いので、まっすぐネジを外していく必要があります。
バックライトケーブルや液晶パネルのコネクタを押さえているプレートとネジを外します。
上半身より伸びるスプリングカバーのネジを外します。
アンテナを外していきます。
まずは両サイドの小さなネジを外していく必要がありますが、このネジ本当に小さいので要注意です。
穴の形状は、ちょっと可愛い星形です。
このネジを外すドライバーはペンタローブ、ペンタとか呼ばれています。
理由は不明ですが、Macのノートは最新モデルになるほどこのペンタのネジが増えていってますね。
ネジ頭がナメると、サイズ的に大変なことになる為、ドライバーそのものもある程度で交換必須だと思います。
ドライバーの先って、使用しているとだんだん悪い意味で滑らかになってきてしまうんですよね。
滑らかになる→ひっかかりが無くなり、ネジ頭が空回りする→ナメるということがあるのです。
アンテナバーが外れました。
液晶パネルの基板を外します。
ここまでの所要時間は慣れるとだいたい2-3分でしょうか。
ヒンジのネジを外すより前に、「作業の半分は終わったな…」と思う瞬間です♪
上半身が外れました。
ラバーフレームを外します。
お預かりしたこのラバーは経年劣化や加水分解によるダメージがかなりある為、簡単に千切れてしまいました…!
これは後に交換となりました。
このPCに関しては全体的にラバーの状態の悪さが確認できますが、見た目が綺麗でも劣化しているものは結構あります。
使用年数と共に交換をしたいパーツではありますが、構造的に液晶パネル交換時のみ交換が可能です。
ストライプを外しました。
割れているところが綺麗にそのまま外せましたが、残念ながら今回は交換必須となります。
ストライプの役割は、液晶パネルの一番デリケートな個所を守る腹巻きといったところでしょうか。
液晶パネルを外しました。
白い部分は偏光フィルムというパーツです。
液晶パネルにバックライトの光を拡散するパーツといったところでしょうか。
フィルムにダメージが出た場合、そこだけ白く光ってしまいます。
今回は特にダメージが無かったのでそのまま使用します。
修理完了
液晶パネル交換が終わりました。
また元通り、PCをご利用出来る状態になって良かったです♪
MacBook系の液晶不具合、破損については、パソコンドック24までお気軽にご相談下さい。
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