こんにちは。パソコンドック24 大宮店 です。
今回は DELL Latitude 5330 が突然の雨で鞄ごと濡れてしまい、電源が入らなくなってお困りのお客様からご依頼をいただきました。
突然の雨でパソコンが水没?!
この時期にありがちな突然の雨。
お客様は折り畳み傘を持参していたらしく雨に濡れることはなかったそうですが、リュックが傘の下に入っていなかったようで、気付いたときにはリュックごとノートパソコンが濡れてしまっていたそうです。
水没状況を確認
早速分解してマザーボードの状態を確認しましょう。
パッと見た感じあまり濡れているようには見えませんが……
マザーボードの左上の部分に緑青を発見しました、丁度電源スイッチの真裏辺りですね。
さらにマザーボードを取り外して裏側を確認すると、広範囲に緑青と焼損痕が……
今回は残念ながら修理不可……
マザーボードの修理を試みましたが、CPUが故障しており修理が出来ませんでした。
幸いお客様ご自身でデータのバックアップを取られていたという事でしたので、今回は診断のみでご返却させていただきました。
デスクトップパソコンのように、CPUやマザーボードが別になっている設計のものであれば交換パーツの入手は容易ですが、薄型のノートパソコンなどはマザーボードにCPUが直接溶接してあるオンボードタイプのものが主流です。
メインメモリやSSDなど互換性のあるパーツであればオンボードタイプであっても交換は可能ですが、CPUに関しては当店では交換が出来ません。
そのため、今回のような水濡れなどでオンボードタイプのCPUが故障してしまった場合、当社では修理出来ない場合がございます。
マザーボードの修理が出来ない場合、当店ではデータの救出など別のご提案もおこなっております。
今から出来る水濡れ対策!
今回のような水濡れ故障のトラブルを防止するためには、防水の鞄やノートパソコンケースをご利用になるのが効果的です。
ですが市販されている防水仕様のノートパソコンケースには、ケースの表面が防水仕様になっていてもファスナーが防水仕様になっておらず、ファスナーから浸水してしまうものもあるようです。
手ごろに入手出来るものとしては、スーパー袋や100円ショップで購入できるチャック付きの袋などでしょうか。
A3サイズの大きなチャック付きの袋やジップロックであれば大概のノートパソコンが入りますし、使わない時は鞄に畳んで入れておけばかさばらないのでおすすめです。
ノートパソコンを持ち歩く場合、今回のような突然の雨や落下による衝撃など様々な要因で故障する可能性がございます。
前述したノートパソコン用のケースやビニール袋による水濡れ対策も必要ですが、定期的にデータのバックアップを行うことも大切です。
データバックアップの重要性
パソコンが壊れた場合、パソコンは買い替えれば済みますがお客様の大切なデータはそうもいきません!
USBメモリや外付けHDD、ポータブルSSDなど外部にデータのバックアップを保存しておけば、パソコンにトラブルが発生した際もスムーズにデータを復元することが出来ます。
最近はクラウドストレージやNASなど、ネットワークを利用した便利なバックアップ方法もございます。
パソコンが壊れないのが一番ではありますが、トラブルが発生した際の備えも必要です。
今回は水没修理の成功事例ではなく、水没故障が発生しないための注意喚起のブログとさせていただきました。
パソコンでお困りのことがございましたらお気軽にご相談ください。
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