こんにちは。パソコンドック24 本町店 です。
大阪市中央区のお客様の修理事例をご紹介します。
FUJITSU ESPRIMO D556/PXが正常に起動しないという症状で修理依頼がありました。
電源ボタンを押すとFUJITSUロゴが表示されますが、そこから画面から進みません。
BIOSの設定画面に進むこともできません。
2025年6月に実施されたOSの定例アップデートによる影響を受け、BIOSが壊れてパソコンが起動できなくなるという症例です。
対象の機種はFUJITSUより以下のWebページでアナウンスされています。
Windows 10環境のデスクトップパソコン・PCワークステーションの一部でWindows Update後に起動できなくなる問題について(https://www.fmworld.net/biz/fmv/support/information/20250613/)
該当のWindows Update配信は停止、問題の発生を抑えるBIOSが公開されましたが、問題が発生したパソコンを修復する方法はメーカーより公開されていません。
海外のサイトから以前のバージョンのBIOSをダウンロードしてUSBメモリを作成し、BIOSの復旧を試みてみます。
BIOS復旧用のUSBメモリ作成
パソコン本体のカバーを開けて、マザーボードの型番を調べておきます。
この型番を使ってFUJITSUの海外サイトから必要な情報とBIOSデータを探します。
FUJITSUの海外サイトからBootStickというツールをダウンロードしてブート用のUSBメモリを作っておきます。
次にマザーボードの型番から必要なBIOSのROMファイルをダウンロードして先ほど作成したUSBメモリに追加します。
BIOS復旧・動作確認
続いて、マザーボードのマニュアルをダウンロードして、BIOSをリカバリするためのジャンパー ピンを特定します。
該当のジャンパー ピンをショートさせた状態でBIOS復旧用のUSBメモリを挿して、電源を入れます。
ビープ音が鳴って、処理が終わりました。
一旦電源を落として、元の状態に組み戻して電源を入れると、正常に起動しました。
この後、BIOSを最新にアップデートして作業完了しました。
まとめ
WindowsアップデートでBIOSが壊れたFUJITSUデスクトップパソコンがあれば、パソコンドック24 本町店にご相談ください。
※パソコンの機種、状態によってはこの手順で復旧できない場合があります。
※Bitlockerやその他のセキュリティソフトでHDD、SSDが暗号化されている場合はデータが取り出せなくなったり、元の環境で起動できなくなる可能性があります。
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