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富士通 Lifebook LH52/C の熱暴走への対策を行いました

カテゴリー :パソコン修理事例 内部清掃(クリーニング) 冷却ファン・熱暴走

富士通 Lifebook LH52/C の熱暴走への対策を行いました

今回、修理のご依頼を受けたパソコンの症状は、

「負荷のかかる作業をしていると急に電源が切れてしまう」というものでした。

 

考えられる原因としては….

”急に電源が切れてしまう”

という点だけで原因を分析すると電源関係の故障の確率が高いですが、

今回のケースは、

”負荷のかかる作業をしていると”

という条件も加わりますので、まずCPUの熱暴走を疑います。

 

早速、専用のソフトを使ってCPUの温度を計ってみます。

まずは電源投入後すぐに温度を計ってみました。

※下記は画像の Temp、GPU、CPU の名称と熱暴走時の不具合内容

Temp:チップセット (温度が高いと再起動を起こしたり、エラーが起きたりします)

GPU:グラフィックチップ(温度が高いと映像が乱れたり、フリーズしたりします)

Core:CPU(温度が高いと電源が切れたりします)

 

 

 

次は、負荷をかけるソフトを使って温度を計ってみました。

負荷をかける前と比べて、かなり温度が高くなっている事がわかります。

 

このようにパソコン内部の温度が高くなっている原因としては、

クーラーファンの性能低下や、ホコリなどによる排熱の妨げ、グリスの劣化などがあります。

パソコン内部の温度が高いと、パソコンが熱暴走を起こします。

パソコンが熱暴走を起こすと、

フリーズが頻繁に起きたり、勝手に再起動したり電源が切れたりします。

このような状態のままパソコンを使い続けると症状は悪化する一方で、いずれは壊れてしまいます。

さらには、HDDにも負荷がかかり、データを失うリスクもどんどん高くなっていってしまいます….

 

原因がほぼ特定できたのでここからパソコンの分解作業に取りかかります。

分解後、まず本体内部のホコリをエアーコンプレッサーを使って取り除きます。

次にクーラーファンに支障が無いか点検しながらファン周りのホコリも丁寧に取り除きます。

最後はチップに分厚い特殊なグリスを塗り直して作業完了です。

 

作業後に再度負荷をかけて温度を計ってみます。

作業前と比べて全体的に20Cほど温度が下がりました。

 

今回は幸いにも熱暴走によるチップの損傷はなかったようで、

その後、複数回テストを行いましたが症状が再発することはありませんでした。

無事に修理完了です。

 

パソコンの調子が悪い時には必ず原因があります。

そういった場合、なるべく早い対処をした方が被害を小さくできることがほとんどですので、

まずはお気軽にご相談ください!!

PC修理 「異音がする・熱い」の症状は?(修理に関する参考費用はこちら)


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