今回は京都市伏見区のお客様より、キーボードにお酒をこぼしてしまい起動しなくなったとの事で来店されました。機種情報:MacBook Pro(17インチ early 2011)
日本酒をこぼされたのが昨晩だったため、店頭ですぐに動作確認するのは厳禁です。パソコンに水等をこぼされた方で、みなさんがやってしまいますが、水分がある状態での通電により微細なICパーツがショートして動作不良となります。水等をこぼしてしまったら、まずはすぐに電源を落とし、バッテリーを外せるパソコンでしたらバッテリーを外してそのままパソコンドック24へ持って行くことをおすすめします。
壊れてないでいてくれと祈りながら、電源ボタンをONにする行為が何よりも危険です。だいたいそれで壊れます。。。
そんなんで、まずはそのままお預かりして内外の清掃をしてからの一通りの診断をしていきます。
順を追って、一通り分解していきます。底面のネジを全てはずして底面パネルを外します。
まずは、バッテリーのコネクタを外してから、全体に水分があるかの確認です。今回は、水分は特に見受けられません。さらに分解を進めます。取り急ぎ、HDDを取り外して診断をすると、幸いハード・ソフト面共に問題無しでした。水損では、比較的HDDは無事な事が多いです。
ロジックボード、DVDドライブ、バッテリー、ExpressCardスロットを外します。それぞれを洗浄しておきます。
次にキーボード裏のバックライトシートを外します。
3枚重ねになっており、個別にはがすと付けるときにずれて、微妙に発光が悪くなるので一緒にはがします。
ここから、キーボードパネルを外しますが・・・ここでいつも休憩を(;・∀・)1mmくらいのネジが鬼のようについてるんで、深呼吸をして心を落ち着けて、全部外すます。改めて数えたら72個ありました。。。
これでほとんどのパーツ取り外しが完了です。
それぞれの端子を含めて洗浄をしてから再度仮組みをして、全ての診断です。今回は起動しないとの事でしたが、結論として電源ボタンがついたキーボードパネルとトラックパッドの不良でした。
これらを交換して、全てを組み立てて動作確認を行い修理完了です。
ノートパソコンへ水等をこぼしてしまうトラブルが、最近非常に多いです。直近で、13インチのMacbookProでも同様の対応をしました。予防策として、キーボードの保護シートをするのも1つです。但し、これも万全ではありません。キーボード以外の箇所から、内部に水分が侵入する事もあります。結論としては、パソコンの周りに水等を置かないのが一番です。でもつい、何かを飲みながらネットショッピングなどをしてしまうと思います。万全な方法が無いので、もしこぼしてしまったら、電源を入れずにバッテリーを外してパソコンドック24へお持ち下さい。
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