今回は京都市南区の法人のお客様より、Windows 8.1 から Windows 8.1 pro へのアップデートが上手くいかないとのことでした。
機種情報:本体(hp Prodesk 400)
状況をお聞きしたところ、別ホストのリモート管理を実施する為Windows 8.1からWindows 8.1 pro にアップデートする必要がある。
ライセンスおよびインストールディスクを購入してアップデートを試みるも、ライセンスキーを入力する画面で問題が発生して先に進めない、とのことでした。
原因としては、
メーカー(本件ではHP)でプリインストールされたWindows 8.1では機器のメイン基板に書き込まれたライセンスキーの情報が先に読み込まれ、アップグレード用のライセンスキー入力画面に到達しないようです。
参照:Microsoftサポートサイト
参照サイト:https://support.microsoft.com/en-us/kb/2796988
–上記リンク内より抜粋–
When installing Windows 8 and Window Server 2012, setup.exe uses the following priority logic for product keys: 1 Answer file (Unattended file, EI.cfg, or PID.txt) 2 OA 3.0 product key in the BIOS/Firmware 3 Product key entry screen
————————-
Windows 8(8.1) および、Windows server 2012のクリーンインストールやアップデートにインストールディスクを使用する場合、上記の優先順位にてライセンスキーを読み込みに行く仕様のようです。
つまり、状況としては上記3のプロダクトキー入力画面にて手入力を実施したいが、2の基板上にインプットされたプロダクトキーが優先されてしまい先に進めないということになります。
すなわち、対処方法としては優先順位の最も高い1 のアンサーファイルを作成してインストールCDに導入すればプロダクトキーの処理が可能となります。
以下、作業手順となります。
参照サイト:https://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/hh824952.aspx
(1) ファイル名:EI.cfg
内容:
[EditionID]
Professional
[Channel]
Retail
[VL]
0
(2) ファイル名:PID.txt
内容:
[PID]
Value=XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX
※XXXX…の部分に、インストールディスクに付属しているライセンスキーを設定します。
②次にWindows 8.1 proインストールディスクの中身を全てUSBメモリーにコピーします。
③USBメモリーに①で作成したPID.txt とEI.cfgをUSBメモリの直下に配置します。
これでインストールUSBは完成です
④このUSBメモリーからブートしてWindows 8.1 proへのアップデートを進めます。
※USBメモリーはフォーマット及び、ウイルスチェックを実施して使用しています。
以上で無事Windows 8.1proへのアップデートが完了しました。
システムプロパティのリモートタブに赤枠の項目が追加されました。
店内で動作確認を行い作業内容をお客様に説明し、機器を郵送にて発送しました。
弊社ではWindowsの始めとしたOSシステムのトラブル、不具合にも柔軟に対応することが可能です。
トラブルでお困りの方は、パソコンドック24 京都店で対応できる可能性が高いですので、
是非一度お問い合わせのうえご来店ください。お待ちしております。
PC修理 「正常に起動しない」の症状は?(修理に関する参考費用はこちら)
PC修理 「動作が遅い・固まる」の症状は?(修理に関する参考費用はこちら)
更新:
公開: