アップルマークからなかなか進まず起動しないiMac 2012 Late 21.5インチを修理しました。
大学の研究室で使用していたというiMacです。
起動してみると、このアップルマークから先に進みません。
もともと1TBのハードディスクを搭載しているため、新品のハードディスクに交換でもよいのですが、お客様に伺うと、データのほとんどはクラウド上に保存とのこと。
ここは容量が少なくても、劇的に速度が速くなるSSDへの換装をご提案しました。最近では256GBのSSDもだいぶ手ごろな価格です。
「起動が速くなるなら、SSDにしてみたい」と、お客様にもご了承いただけました。修理方針が決まりましたので早速修理に入ります。
まず中身のハードディスクを取り出します。このiMac2012Lateは薄型モデルで、筐体を開けるためには専用の工具で薄い接着テープを切開しなければなりません。少しでもひねりを加えると、ガラスパネルが割れてしまうので慎重な作業が必要です。(指紋が付いていますが、あとでピカピカに磨き上げますのでご安心を・・・。)
ガラスパネルをゆっくりと持ち上げ、わずかな隙間から覗き込みます。液晶パネルからのびるケーブル類が見えます。この状態でコネクタを引き抜きます。
こうして、無事に液晶パネルを外せました。中身はこのようになっています。
切開した粘着テープは、再利用できませんのでしっかりとはがします。
そして、新しく粘着テープを取り付けておくのですが、これは適当な両面テープではいけません。iMac専用の粘着テープを取り寄せ、わずかなズレもないように張り合わせます。
それから、ハードディスク上部の冷却ファン清掃も忘れずに。埃は精密機械の大敵です。この機会に強力ブロワーで一気に埃を取り去りました。
上の写真では左下部分がハードディスクです。ハードディスクを取り外した後、このSSDを装着しました。
液晶パネルをはめ込んだ後、OSをインストールし、完成です。
とてもスムーズに起動するようになり、お客様にも喜んでいただけました。
浜松店は7/21にオープンしましたが、Macのお問合せを多くいただいております。
費用対効果の高い修理方針を、お客様の利用シーンに合わせてご提案しますので、お気軽にお問い合わせください。
iMac 「正常に起動しない」の症状は?(修理に関する参考費用はこちら)
動作が遅い・固まる(修理に関する参考費用はこちら)
更新:
公開: