今回お受けした案件内容はSeagate製の容量3TBの外付けHDDがPCで認識しなくなったので中のデータを取り出したいというご依頼でした。
外付けHDD認識の不具合・トラブルで一番ポピュラーな原因としては外付けケース内でHDDと接続されている基板の不良、次いで外付けケース内のHDDが熱・ホコリ等で健康状態の悪化によるもので、だいたいこの2種類のうちのどれかです。
まず可能性を潰すために外付けHDDを分解しケースとHDDに分けます。
外付けケースの中に健康な検証用HDDを組み込み、PCと接続して挙動を見ましたが、結果としては問題なく中のHDDを認識、閲覧と内容の編集も可能でした。これで先述したケース側(内部基板)の問題は可能性の中から除外されます。
残る可能性はケースに組み込まれていたHDD側が故障している可能性です。
今回中に入っていたHDDはSeagate製3TB HDD『ST3000DM001-1ER166』でした。
このHDDを検証用の正常な外付け用HDDケースに組み込み電源をつけPCに接続してみたところやはり認識しません。そしてHDD内部のモーターの駆動音も聞こえず、どうやらスピンアップ(内部のディスクを回転させ起動させること)が正常にできていない様子です。
正常だと判明した元の外付けHDDケースに組み込んだところ、やはりアクセスランプが光りませんでした。
HDD本体がスピンアップ(起動)できないことには中に保存されているデータを取り出すことはとても困難になってきます。
スピンアップできない場合、HDD内部のモーターが故障している可能性、もう一つはHDDに装着されている基板が故障しており正常にスピンアップできていない。この2つが考えられます。
詳細は省略いたしますが、今回の原因は後者であることが判明。
ハードディスク(HDD)修理・交換
当店の熟練技術者の技術とノウハウにより、今回もHDDを回復できました。
復旧したHDDを組み込み、外付けHDDケースの電源スイッチをオンにします。緊張の瞬間です。
無事通電を確認。アクセスランプの点滅を確認。スピンアップ音も聞こえました!
最後にPCにUSBケーブルで接続して内容を確認すると、データの無事が確認でき、HDD本体の健康状態も問題なしでした。
早速お客様に作業完了の連絡を差し上げ、中のデータが無事だということを確認していただきました。
3TBの容量で、使い切るというところまでデータが入っていたHDD。認識不良だったHDDから無事データの復旧と外付けHDDの修理ができたので大変お喜びでした。
薩摩川内店では、基板上のパーツ修復も得意としています!
古くてメーカーで修理してもらえないようなパソコンのトラブルでも、お気軽にご相談ください。
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