デル製PC Inspiron 11 3148 をご利用のお客様から「見た目は問題ないものの、左側のキーがほとんど反応しなくなってしまった」と、ご相談をいただきました。
キーボードの半角/全角・TAB・1・Q・A・Zキーのあたりが全部反応しません。
キーボード以外が原因の可能性もゼロではないので、別OSにてチェックです。
裏蓋を開けたままチェックしておりますので少々アクロバティックです。
メディアから Windows と Linux を起動しチェックしましたが、やはりキーが反応しません。
ハードウェアのトラブルと判断し、キーボードを取り寄せ、動作確認をしました。
キーボード補修・洗浄
交換用キーボードでは正常に動作したので分解して、交換作業に入ります。
まず、裏蓋を開けると基板やバッテリーが目に入ります。(HDDは外してあります)
ある程度の分解方法はDELLのマニュアルにも乗っておりますが、キーボードの交換方法が書かれていません。
何故かと思い分解を進めていくと…。
こちらは基板・バッテリー・モニターを外した状態です。
ん…?
ネジではなくプラスチックのリベットのようなものでキーボードが固定されています…。
ここにも…。
キーボードを支えている板を外すとキーボード自体もフレームに固定されていました。
かなり大変な作業ですが、1個ずつ丁寧にホットカッターとよばれる器具で溶かしながら外していきます。
無事に外すことができました。
動作確認済の新しいキーボードを取り付け元に戻していきます。
固まると金属のように固くなる特殊なパテのようなもので1個ずつ固定していきます。
数えていませんでしたが、50個程外して付けたと思います。かなり大変でした。
元あったように基板やバッテリーなどを戻して裏蓋を閉めたら完成です。
(完成写真を撮り忘れました…。)
薄型モデルですので、厚みが変わったら蓋が閉まらなくなるかもしれないと心配でした。けれども蓋はキレイに閉まり、動作も問題なく、お客様と一緒に喜んでしまいました。
また、メーカーでは通常ケースごと交換するようですが、キーボードのみの交換修理ということで部品代を抑えられて、メーカー修理よりも断然安くて助かったよ!とお喜びの言葉をいただきました。
PC修理 「正常に起動しない」の症状は?(修理に関する参考費用はこちら)
PC修理 「動作が遅い・固まる」の症状は?(修理に関する参考費用はこちら)
更新:
公開: