こんにちは。パソコンドック24 熊本店の吉岡です。
今回は、起動しなくなったパソコンからデータを取り出して欲しいとのご依頼をいただきました。
論文を作成するために長年集めていた大切なデータが保存されているとのことです。
受付の際にお客様からデータの重要性をうかがうと、復旧に向けて一層の気持ちが入ります。
さっそく診断です。
データ取り出しの難易度は、パソコンが起動しなくなった原因や読み取りができなくなった原因によって変わります。
パソコンのデータはハードディスクというとても精密な磁気媒体に記録されています。
パソコンが起動出来ない原因が、電源ユニットやマザーボードの故障の場合は、ハードディスク自体に問題が無いためデータの取り出しは簡単です。
難しいのは、ハードディスクに問題がありパソコンが起動しないケースです。
例えば、パソコンの電源ボタンを押した後、メーカーのロゴまでは表示されるが、その後は見慣れない表示になり通常通り起動しないといった場合は、ハードディスクに問題がある可能性が高いです。
今回は後者のハードディスクトラブルでした。
ハードディスクの動作を確認すると、カリカリと異音がします。
ハードディスクは、特殊な磁気加工がされた円盤に対して、特殊な針を使ってデータ(磁気)を記録したり読み取ったりする仕組みになっています。
円盤の先頭の領域には、ハードディスク自身やパソコンの基本ソフト(OS)を動かすための大切な管理情報が記録されています。
この領域にエラーがある場合、その先のOSや、お客様の大切なデータが保存されている領域まで進まない事があります。
カリカリという音は、針が円盤の管理領域を読みに行った結果、正常に読み取れずに何度もリトライしている音です。
ハードディスクの障害で多いケースのひとつです。
管理領域には、パソコンを起動する度に毎回アクセスしますので、使用頻度が高く障害が発生しやすいと言えます。
ただ、この先頭の管理領域のエラーだけスキップ出来れば、その後に続くOSやお客様の大切なデータは問題無く復旧出来る場合があります。
実際にデータ復旧用のマシンで復旧を試みてみます。
コピー元とコピー先の2枚のハードディスクがつながれています。
復旧は順調に進み、先頭の0.6%以外はスムーズにデータ復旧が出来ました。
お客様には、取り出したデータをご確認いただき、ほぼすべてのデータが復旧出来たと、とても喜んでいただけました。
データ復旧では大切な思い出や記録が戻るため、通常のパソコン修理よりお客様にお喜びいただけるという醍醐味があります。
パソコンドック24では、より高度なデータ復旧が出来るよう日々技術を磨いています。
今回はハードディスク障害の代表的なケースのひとつですが、他にも様々な障害があります。
大切なデータの復旧でお困りの際は、お気軽にパソコンドック24 熊本店へお問合せ下さい。
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